前回の記事で富良野のビールを紹介したので今回は・・・南富良野町の幾寅駅前のモニュメントを紹介します。
富良野駅はすでに紹介していますからね。ちなみに訪問は2年くらい前だったのですが、根室本線の東鹿越-新得は2017年の台風災害の影響で、バス代行となっていました。

そんな幾寅駅前はこんな感じ。いろいろ目立ちますが、この駅は映画「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台である「幌舞駅」のロケ地として使用されました。幾寅駅の駅舎にも「幌舞駅」の看板が付けられているほか、映画で使用された車両のカットボディや、ロケセットが観光目的で設置されています。

まずはこちらの気動車から。映画ではキハ12-23という車番で登場しましたが、正式にはキハ40-764という車番の車両です。本来キハ12形という気動車は、国鉄キハ10系列の気動車であり、1956年~1980年に活躍していました。映画の撮影をするにあたり、
似たような外観の気動車がJR北海道からはすでになくなっていたため、キハ40系の1両を改造してそれらしい車両に仕立てたとのことでした。パラミックウィンドウの前面窓をHゴム支持の窓にしたり、前照灯を1灯型にしたり、側面をバス窓にしたりと、かなり手の込んだ改造が施されました。映画の撮影後は臨時列車を中心に使用されましたが、改造によって老朽化の進行が早かったため、2005年(平成17年)に引退し、カットボディがロケ地のここに置かれるようになりました。車内は現役時のままの座席があるほか、出演者のサインも掲示されています。

他にも駅前には「だるま食堂」「ひらた理容店」「北紡毛糸」などの建物もあります・・・が、こちらは「鉄道員」で実際に使用されていた”ロケセット”とのこと。確かに実際の建物と比べると基礎の部分が異なり、倉庫のような感じになっているのがわかります。

しかしながらこちらの幌舞駅の駅舎は、”ロケセット”ではありません。本来幾寅駅の駅舎として使用されていたものを、より古めかしくリフォームしてロケに使用されたのです。実際に幾寅駅の駅舎としても使用されているので、右上にひっそりと「JR幾寅駅」の表記もあります。

ちなみに駅舎の内部は待合室として使用されているほか、映画で使用されていた道具などの展示がされています(というよりも、そっちのほうがメインですかね)。黒板の運賃表や時刻表も設置されていましたが、「広尾」とか「羽幌」とか書かれているあたり、何時頃の時代を背景に制作された映画かわかりますね。ちなみにどちらも国鉄の終わりとともに廃線となりました。
この区間はもう何年も列車が走行していないので、復活するかどうか難しいところだと思いますが、また訪問してみたいですね。
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- 2021/03/28(日) 03:00:00|
- 駅前モニュメント
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近所のイオンに買い物に行った際に見かけたものです。

イオンのPBブランドである「トップバリュベストプライス」のビールに、「富良野生ビール」というのが出ていました。ビール売り場でよく見かけるのは、第三のビールの「バーリアル」がメインどころだったのですが、ついに普通のビールも出るようになったんですね。酒税が変わったことによりビールが安くなったので、参入したのでしょうか?しかしながらビールの名前はなぜか「富良野生ビール」。なぜ富良野が出てくるのだ?と思ってみてみたら、ホップに富良野産の「リトルスター」を50%以上使用しているからなのだとか。

原材料はいたってシンプル。麦芽とホップだけとなっています。製造者はサッポロビールとのことで、製造所固有記号がLの場合千葉工場、Nの場合仙台工場(実際には名取にある)となっているのですが、私が購入したのはLだったので、千葉工場で製造されたものでした。
あれ、恵庭じゃないの?
注いでみたらこんな感じ。まぁ、色は普通のビールですね。肝心の味ですが、苦みが強めのように感じました。以前紹介した
ヤッホーブルーイング「軽井沢高原ビール Wild Forest」も苦みが強かったのですが、こちらはそれよりは苦みは強くないです。ただし、麦芽の味に深みはなく、若干の薄さも感じられるようにも思えました。とはいえ、値段が1本150円くらいなので、コストパフォーマンスはそこそこ良いのではないかと思いました。
そういえばPBのビールって他にどこかありましたっけ?セブンプレミアムとかあったかな・・・。
- 2021/03/21(日) 03:00:00|
- 飲料
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今回は「日本一ちっちゃな舟橋村」の玄関である、富山地鉄越中舟橋駅前のモニュメントを紹介します。舟橋村は富山県中新川郡の村で、県内では唯一の村となっています。この村は全国の市町村の中でも最も面積が小さいことが有名ですが、明治時代の町村制施行以来、どことも合併せずに独立を保っている自治体という特徴もあるようです。

この駅は村立図書館が併設されていたり、南側にパークアンドライドの駐車場が設置されていたりするのですが、駅前自体はあまり広くありません。しかし、ランドマークとして一つ、時計台が設置されています。こちらの時計台、基本の支柱などはステンレスでできているのですが、壁画が取り付けられています。素材が黒いので少しわかりにくいのですが、富山の薬売りと・・・道のようなものが見えます。

土台の部分には舟橋村の言い伝えが書かれていたのですが、それによれば「大小河川が寄り集まっているため数多くの舟をつないだ橋があり、舟橋と言われたと伝えられている」とあります。確かによーく見てみると、薬売り歩いている道の下に、ボートのような舟が何隻も描かれているのがわかります。つまるところ、この時計台は村の名前の由来を示しているモニュメントということになります。村の玄関の駅としてふさわしいモニュメントだなぁと思いましたね。
- 2021/03/14(日) 03:00:00|
- 駅前モニュメント
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3月7日ですね。ということで今回は3月7日にちなんだ記事を・・・

3月7日・・・さんなな・・・
さんない!・・・ということで今回は「三内丸山遺跡」の最寄り駅である、JR奥羽本線、東北・北海道新幹線の新青森駅前のモニュメントを紹介します。三内丸山遺跡は縄文時代の集落跡であり、当時の遺跡としては最大のところのようです。ポストの上に模型がありますが、このような六本柱建物跡や竪穴式住居跡があります。学生の皆さん、勉強するときは「大盛りを 3つください 3ないジョ」ってゴロで覚えましょうね(笑)

次はロータリー内部にあるこちらの時計台。こちらも三内丸山遺跡にあった六本柱建物を髣髴させるデザインになっています。下の方には説明の石碑が設置されていましたが、それによれば「縄文時計」という名前のようです。東北新幹線延伸に合わせて設置されたもののようですが、寄贈者は青森県内の17のライオンズクラブとのこと。「青森縄文」というライオンズクラブもあるんですね。三内丸山遺跡あたりの方々が会員なのでしょうか?

こちらはロータリーに隣接されている新青森駅前公園の風景ですが、石柱が何本か立っており、円の真ん中に1本意味ありげに立っているものもあります。
こちらのホームページによれば、「パークメンテ青い森グループ」という特定非営利活動法人が管理しているようですが、青森の在来種の植物で「縄文の森」を表現しているのだとか
・・・石柱についての説明はありませんでしたが・・・

次はステンレス製のこちらのモニュメント。喫煙所でもトイレでもありません。作者は2005年(平成17年)に国際芸術センター青森(ACAC)のレジデンシーアーティストとして活躍された、
中西信洋氏であり、
こちらの記事では作品についてのインタビューが、また
こちらの記事では除幕式の様子が書かれています。よく見るとわかるのですが、ステンレスの面に模様が書かれています。これは「ストライプ・ドローイング」という表面加工であり、この作品を募集する際の「降雪を造形に組み込む」というところの工夫として施されているようです。なお、今回の画像にはありませんが、上部は赤くなっており、上空から眺めた際にねぶたや縄文文化の”火”などをイメージさせるようになっているとか。そういう話を聞くと、「かなり凝った作品だなぁ」と思ってしまいますね。
- 2021/03/07(日) 03:00:00|
- 駅前モニュメント
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