今回は福井県あわら市にある、JR北陸本線芦原温泉駅前のモニュメントを紹介します。駅名に”温泉”とついていますが、温泉街の最寄り駅は
えちぜん鉄道あわら湯のまち駅であり、ここから行くにはバスを利用する必要があります。

まずは西口駅前ロータリーに設置されている、芦原温泉駅駅前広場完成記念碑です。詳細の設置日付は書かれていませんが、下部に”金津町”、”芦原町”、”三国町”と書かれています。現在のあわら市は2004年(平成16年)3月に金津町と芦原町が合併して誕生した市であり、三国町は2006年(平成18年)3月に周辺のほかの3町と合併して坂井市となっています。そのため、この石碑は少なくとも2004年よりも前に設置されたものであることがわかります。ちなみに現在の駅舎が竣工したのが1972年(昭和47年)のようですが、それと同時期に設置されたのでしょうか?

次はロータリーの線路際に設置されている石灯篭です。比較的大きい石灯篭ですが、実際に使用され・・・いつも同じようなコメントしていますが、こういう石灯篭で実際に使用されたものってたぶんほとんどないですよね。庭の飾りとして設置されているのが主なところでしょう。というよりも、こういうのは火を中に入れて本当の灯篭として使用できるのでしょうか?

次は駅舎の前に設置されている、ガラスケース入りの像です。説明には狂言「金津地蔵」と書かれていますが、これは狂言の話の一つで、このあたりにある金津地蔵尊のお地蔵様を建立したときのことモデルにしたもののようです。この像は”其の一”の像であり、土台のところに話の本文が書かれていますが、序盤の仏像を作る人を探している金津の者に「すっぱ」(詐欺師)が話かかけているところを表現しているものと思われます。

そんでもってこちらはロータリーの斜め向かいに設置されている、”其の二”の像です。こちらにも本文が書かれていますが、地蔵に化けている子供を背負って都を後にしている金津の者が像で表現されているものと思われます。ちなみに駅前の設置されているものはこの2つのみ。他に2つ像が設置されているようですが、それは街中にあるようなので、気になる方は観光がてら探してみてはいかがでしょうか?

次からは東口の駅前に設置されているものを紹介します。こちらはバスロータリーなどは無く、閑静な住宅街が広がっているのですが、跨線橋を下りたところの道路向かいにお地蔵様が設置されています。当然、先述の”金津地蔵尊”ではありませんけど(笑)。昔からいらっしゃる道祖神なのか、それとも背後の民家の主が設置されたものなのかは定かではありませんが、駅の利用者を長らく見つめて、安全を願ってきたのでしょうかね。

そしてこちらは上のお地蔵様のある民家の隣にある「旭区ふれあい会館」の敷地に設置されている祠です。扉が閉まっており、中を確認することができませんでしたが、どのような神様がいらっしゃるのでしょうか・・・気になります。
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- 2018/12/04(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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