今回は愛媛県今治市にある、JR予讃線伊予亀岡駅前のモニュメントを紹介します。といってもここの場合、紹介するものは駅舎のある正面の出入り口ではなく、ホームを行き来する跨線橋を渡った反対側の出入り口なんですがね・・・

ここの駅前には、亀岡学習センターという公共施設があるのですが、その駐車場に石碑が大小2つ設置されています。先に紹介するのは大きい方で、タイトルは「合併紀念碑」です。土台のところには設置年こそかかれていませんが、菊間町長という文字と村會議員という文字があるので、1955年(昭和30年)に亀岡村が菊間町と合併して新しい菊間町になったときに設置されたものでしょう。ちなみに菊間町はその後、2005年(平成17年)に今治市と合併して現在の今治市になっています。同じく市町村合併で石碑が設置される例は、青森県の
JR五能線北金ケ沢駅にもありましたが、あちらは合併前の”大戸瀬村”の名前がタイトルに入っていましたね。こちらは”亀岡村”の文字は入っていないので、その村がここにあったことを示すにはちょっとアピール不足な感じですね。

次は小さい方の石碑です。こちらは達筆で文字が書かれているのですが、俳句の歌碑でしょうか?達筆すぎてこの手の文字に弱い私には判読ができません。愛媛県内に設置されている歌碑といえば、松山市内の
松山駅、
松山市駅、
平井駅、
古町駅で紹介した正岡子規のものが多いですが、これもそうなのでしょうか?書道をやっていた人なら読めるのかな・・・

次は学習センターの向かいにある公園の入口横に設置されている、赤尾清知という方の頌徳碑です。表面にも書かれている通り、この方は伊予教員養成所の創立者とのことですが、詳細については裏面に記述がありました。それによればその教員養成所は、義務教育が発令されて全国各地に小学校が開設された際に教員が不足したため、1906年(明治39年)に旧・亀岡村に設置された施設であり、多くの卒業生を輩出して義務教育の品質向上に寄与したのだそうです。愛媛県の教員と聞くと、1895年(明治28年)に愛媛県で教員となった夏目漱石や、その作品に出てくる「坊っちゃん」が頭に浮かびますが、どちらも東京から赴任して愛媛県に来て教員になっていました。この施設が設けられたということは、東京から人材を呼び寄せても、当時は教員が不足していたのでしょうね。気になるところとしては・・・なぜこちらが学習センターの敷地外にあるのかというところ。どちらかというとこちらの方が施設と関わりがありそうなんですけどね。
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- 2018/12/11(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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