
鳥取にちょっと戻ります。今回は鳥取市のJR山陰本線浜村駅前のモニュメントを紹介します。浜村温泉の玄関ということで、温泉街にあるような歓迎ゲートがここにも設置されています。

まずは駅舎のまん前に設置されている男の子の銅像・・・というよりも、これは浜村温泉の足湯のようです。上の部分は手湯でしょうか?効能も書かれていましたが、婦人病、胃腸病、皮膚病などに効果かあるようです。え、入らなかったのかって?霰が降っていてビチョビチョだったので、入りませんでした。ちなみに温泉が出ている関係で、ここだけ雪が溶けていて積もっていなかったですね。男の子の銅像はこの地に伝わる民謡で、重労働の漁師たちの気持ちを歌った「貝殻節」をイメージしているものとのこと。民謡になったのは昭和に入ってからですが、原曲は誕生年不明なほど古く、漁師の作業歌として歌われていたもののようです。なお、担いでいるのはこの地で水揚げされていた帆立貝(正確には近縁種のイタヤ貝らしい)の貝殻を表現したもののようです。
それよりもこの男の子・・・なかなか良いモノをお持ちのようで(笑)
次は「貝殻節」の作詞者である浜村出身の作詞家・松本穣葉子氏が作詞した「浜村小唄」の歌碑です。「いで湯浜村 浜から夜明け なびく湯けむり 花ぐもり」という詩が石碑に刻まれているようです。ちなみに「貝殻節」とともに、1933年(昭和8年)にレコード化がされているようなのですが、実際に歌が作られたのは民謡の「貝殻節」の1年前なのだとか。ちなみに歌碑自体は1951年(昭和26年)に設置されたものなので、歌が出来てすぐではなく、戦後になってから設置されたものであることがわかります。

次は上の歌碑の隣に設置されていた「奥村元治」という人の胸像です。どのような人物であるのかの説明は土台側面に書かれていたのですが、文字の色(白色?)が落ちており、字の深さも浅かったので読みにくい・・・。いろいろな組合の役職に就いていたことはなんとなく読めます。背面には鳥取県観光連盟や山陰観光連盟などの組織の名前が書かれていたので、それらの組織の役員を歴任していたのでしょうね。確かに「日本観光旅館連盟会長」と書かれているのが読めます。ちなみにちょっと調べてみたら、奥村翁は浜村温泉でラジウム泉の開発に成功した人物らしいですね。だからここに銅像があるんですね、納得。
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- 2019/01/29(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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