今回は三重県度会郡玉城町の玄関である、JR参宮線田丸駅前のモニュメントを紹介します。この駅は一部の快速「みえ」が停まりますが、基本的に普通列車のみ停車する駅となっています。

ここの駅前には小さなロータリーが整備されているのですが、そこの中にモニュメントが2種類設置されています)訪問したのが正月だったので、イルミネーションの的にされちゃっていましたが・・・)。まず紹介するのは、昔の旅人の陶像です。背中には「西国三十三所」と書かれていますので、その巡礼をするところをモデルにしているのでしょう。説明によれば、田丸は初瀬街道と熊野街道が合流し、伊勢本街道として伊勢神宮に通じる交通の要所だったようです。そのためお伊勢参りをしてから熊野詣や西国三十三所巡礼に向う旅人が多かったとのこと。ちなみに銅像や石像ではなく陶像であるところにも地域特性が反映されているようで、田丸が瓦などに使用される粘土の産地であることから、地元産の年度を25%使用して作られたそうです。

次は「熊野古道伊勢路出立の地 玉城町」と書かれた石柱と、「をちこちに神を祀りてあたたかし」と書かれた石碑です。石柱の方は先ほどの陶像の説明の通りで、この場所が旅人にとっての交通の要所だったことを示しているものになります。もう一方の石碑は2015年(平成27年)に玉城町町制施行60周年を記念して設置されたものであり、表の句は俳人の黛まどか氏が詠んだものとのこと。黛氏は隣町の明和町にある三重県斎宮歴史博物館の音声ガイダンスも担当されているようで、このあたりの地域とも縁があるようです。ちなみに「をちこち」は「あちこち」と同じ意味ですが、誤記ではなく実際にこのように詠むことがあるようです(最初本当に「をちこち」で良いのか少し悩みました(笑))。
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- 2019/03/31(日) 15:00:00|
- 駅前モニュメント
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> 昔の旅人の陶像‥
> カラーというか色付きなんですね(*^^)
> ちょっと珍しいなと思ってしまいました。
>
> でも イルミネーションの的に
> されてたとは…

こんばんは。
石像や銅像は良く見かけますが、
陶像自体ほとんど見かけないですからね。
陶器という点で見れば、色つきなのも納得できるように思えました。
イルミネーションの的にされていたのは・・・
冬場は仕方がないですね。
- 2019/04/01(月) 21:25:37 |
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