前回の記事に引き続き、山口県柳井市のJR柳井駅前のモニュメントを紹介します。

前回も少し触れましたが、駅前からは麗都路(れとろ)通りという通りが伸びており、その通り沿いにはレトロ感を演出する様々なものが設置されています。通りにあるものすべて紹介すると趣旨から外れてしまうので、駅に近いところにあるものだけを紹介します。まず紹介するのは銅像なのですが、これも通り沿いに軟体か設置されているようです。駅前にあったのは「母と子」という像と、「シャボン玉」という像です。これらは壺井栄氏の小説『二十四の瞳』の登場人物をモデルとしており、同じくこの小説をモデルに制作された、物語の舞台である小豆島の「平和の群像」の作者である彫刻家の矢野秀徳氏が製作したもののようです。麗都路通り完成記念として、2004年(平成16年)11月7日に設置され、合計7体あるようです。

次は絵画みたいなものなのですが、麗都路通り沿いには「YANAI Retro Gallery」という柳井の昔の建物を紹介するものがいくつか設置されています。これも駅の近くのものだけ紹介していきますが、まずは広島銀行前にある「旧日本商業銀行柳井支店」の絵です。この銀行は1897年(明治)30年に東北東の亀岡町にあったようですが、1969年(昭和44年)富士銀行柳井支店だったころに閉店してしまったとのことです。
広島銀行とは関係ないんだけど、ここに設置されたのはなぜ・・・

次は反対側の歩道にある、1897年(明治30年)当時の「柳井津駅」の駅舎の絵です。柳井駅はもともと柳井津という駅名だったのですが、大畠まで延伸して柳井港駅ができたときに、現在の柳井駅に改称されたようです。当時は駅舎は木造であり、日露戦争の記念碑があったようですが、今では記念碑は既に撤去されているようです。というか、その時代から日本には駅前にモニュメントを設置する文化があったんですねぇ・・・

次はぎりぎり駅前と言えそうな、レトロプラザ(柳井商工会議所)前にある「柳井座」の絵です。柳井座は1913年(大正2年)に設置された芝居小屋で、1925年(大正14年)に一度全焼するも、1928年(昭和3年)に再建され、以降昭和中期までにぎわっていたようです。しかし映画の台頭により客数が減り、1964年(昭和39年)に廃業してしまったそうです。現代では公共施設としてこういう建物がありますが、民間経営だとやはり地方都市では維持していくのも難しかったんでしょうかね。

次からは駅の裏にあるものになります。まずはカリヨンなのですが、タイトルはひらがなで「かりよん2000」と書かれています。ひらがなで書かれると、”かりよん”じゃなくて”かりんとう”が頭に浮かんでくる・・・。ちなみに2000というのは、2000年に設置されたことを示しているようです。タイトルの前には「輝く未来のために」という文が書かれており、中心部には「一人が輝く みんな輝く まちが輝く」という市長のメッセージのようなものが書かれています。

最後は馬が牽く荷車に乗って、何かを考えているよな表情をしている男の子の像です。タイトルは「夢を運ぶ白馬と少年」とのことですが、少年は夢を考えているんですかね・・・というか馬だけでなく少年も真っ白になっているで・・・。ちなみに設置は2005年(平成17年)とのことですが、作者についての記載はありませんでした。
2回にわたって紹介してきましたが、昔ながらの街並みをPRしていることがよくわかりますね。もうちょっと街の中を歩いてみたい気もしました。
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- 2019/04/09(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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