首都圏が続いたので違う地域から。今回は福井県福井市にある、えちぜん鉄道三国芦原線福大前西福井駅前のモニュメントを紹介します。この駅は隣の田原町駅からは1kmも離れていないのですが、1区間だけ乗り入れてくる福井鉄道の直通列車があります。

この駅は横に底喰川(そこばみがわ)という川が流れており、線路と川の間が遊歩道みたいになっております。今夏紹介するのは駅舎を出て踏切を渡ったすぐのところの遊歩道に設置されているものになります。まず紹介するのはえらく古そうな石碑です。設置日は「大正十三年十二月二十二日」と書かれているので、今から約95年前に設置されたものであることがわかります。タイトルは「底喰川改修記念碑」であり、隣には説明書きも用意されていました。それによれば底喰川は下流で著しく曲がっており、ちょっとの雨でも水害が発生していたため、1897年(明治30年)から7年かけて改修工事を行ったようです。ちなみに石碑はもともと50m上流の位置にあったようですが、2006年(平成18年)にここへ移設されたとのことです。その時点で80年くらい経過しているものなので、壊さずに移設するのは大変だったものと思われます。

次は石碑の隣にあるこちらの石。「風の谷のナウシカ」に出てくる王蟲の目みたいな丸いランプが埋め込まれています。タイトルは「蛍石」なので、おそらく中に照明が埋め込まれており、夜になると光るものと思われます。ちなみに作者の記述として”井田照一”と書かれています。現代美術家の方と思われるのですが、気になるのは設置年。「平成18年6月」とか書かれているのですが、井田氏はまさにその年その月に亡くなられています。とするとこの作品は遺作なのでしょうか?それとも同姓同名の他の方の作品なのでしょうか?詳細は不明です・・・
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- 2019/06/02(日) 15:00:00|
- 駅前モニュメント
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