今回は愛知県江南市の玄関である、名鉄犬山線江南駅前のモニュメントを紹介します。

ここの東側駅前ロータリーには3本の柱・・・ならぬ、地元の寺社の案内をする石碑・モニュメントが3つ並んで設置されています。

まずは一番古そうな左のものから。設置年は「大正九年五月建立」と書いてあったので、約100年前に設置されたもののようですね。「後醍醐天皇勅願道場 日輪山曼陀羅時」と書かれていますが、この曼陀羅寺は1329年(元徳元年)に、後醍醐天皇の命によって叔父の天真乗運が開山した寺であり、国の重要文化財に指定されているようです。右側面には「名古屋市西區塩町 ●●萬蔵」と書かれています。設置者の名前でしょうか?でも苗字の部分が読めない字です、一文字目は”伊”でも”拝”でもなさそうだし、二文字目は”茲”や”蒜”なのか、なぁ・・・

次は真ん中の石碑。「安産守護神 若宮八幡宮」と書かれていますが、これはこの駅から東に2kmくらい離れた力長町というところにある神社で、安産祈願で有名な神社なのだそうです。”若宮八幡宮”と聞くと同じく安産祈願などで参詣される
アソコが思い出されますが、若宮というのは新宮という意味が強く、決して安産祈願の宮というわけではありません。ちなみにこちらは右側面に、「二〇〇三年還暦建立 山口輝貢男」と書かれています。う~ん、誰?

次は目立つやつ。ここの駅の近くにある、北野天神社の案内なのですが、筆の形をしております。この神社では毎年1月の第3土曜・日曜に「筆まつり」というお祭りが開かれ、”学びの守り神”の加護に授かろうと、多くの受験生が参詣に来るようです。ちなみにこのお祭りはもともと字の上達を祈願する人向けのものだったらしく、2月に開催していたのですが、受験生のために開催を早めた歴史があるとのこと。また、お祭りの日にはこの駅で列車が坂を上る際などに使用する砂を、「滑らない砂」として配ることもしているようです。

最後は「和と勵」というタイトルの2人1組の裸婦像です。”勵”は”励”の旧字体ですが、このモデルの女性は励ましているということなのでしょうか?ちなみに設置は昭和49年(1974年)3月であり、設置者は江南ライオンズクラブであるため、タイトルの下には以前
JR亀戸駅でも紹介した「ライオンズの誓い」が書かれています。ちなみにこの像の設置については、
江南ライオンズクラブのホームページにも記述があります。ライオンズクラブから紹介されているモニュメントというのも、なんだか珍しいですね。
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- 2019/07/03(水) 15:00:00|
- 駅前モニュメント
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