今回もほくほく線から。

今回は駅は駅でも道の駅?いやいや・・・、「
道の駅まつだいふるさと会館」が併設されている、新潟県十日町市(旧松代町)のまつだい駅前のモニュメントを紹介します。

ここの駅前には「まつだい駅 ほくほく線発祥の地」という石碑が設置されています。ほくほく線は開業こそ1997年(平成9年)ではありますが、鉄道建設の請願については戦前から始まっており、その主要人物だったのが、バス・トラック会社”松代自動車”設立者であった松代村の柳常次氏と、市川庄一郎氏でした。当時は除雪技術が現代ほど進んでおらず、冬季は道路が普通になってしまうということで、雪に強い鉄道の必要性を訴えたことが最初でした。当初は浦川原まで来ていた頚城鉄道を伸ばすつもりだったのですが、後に上越線まで接続する計画になり、ルート選定の「南北戦争」があり、国鉄再建による工事凍結があり・・・と、いろいろな事柄を経て、第三セクターにて開通したのでした。石碑の裏面にはその経緯が細かく書かれていました。

発祥の地ということでもう1つ。国道側のところには、ほくほく線の開通に尽力した人物の顕彰碑も設置されていました。先ほどの柳常次・市川庄一郎の両名の名前もありますが、合計で30名ほどの名前が記されていました。同じ苗字の方々が多いのですが、この方々が昭和の鉄道建設運動に関わった方々だけなのか、ほくほく線開通まで関わった方々なのかはよくわかりませんでした。どうなんでしょうね。

次はモニュメントなのかどうか怪しいのですが、「山里稲雪」というほくほく線沿線のイメージボードです。実はこれはほくほく線の他の駅にもあるのですが、駅の中に設置されていることが多く、外にあったのはここくらいでした。ちなみに材料の木材は、沿線で産出されたものを使用しているようです。

次は線路の横に設置されていた、特急「はくたか」(スノーラビット)の石像です。北陸新幹線開業前は、ほくほく線は東京都北陸地方を結ぶメインルートとなっており、特急街道となっていました。特急「はくたか」はJR西日本所有の681系と、北越急行所有の681系200番台・683系8000番台が使用されていました。北越急行所有の車両には「スノーラビット」の愛称があったのですが、それは現在超快速の愛称に引き継がれるようになっています。今回の石像はその特急街道であったことを示すために設置されたものと思われます。像は681系なのですが、説明書きの写真は683系になっていますね・・・一応681系の写真も載せときます。なお、実車は北陸新幹線開業後はJR西日本に譲渡され、名古屋-金沢の特急「しらさぎ」に転用されているようです。

これは謎。681系の像の近くには、「佐藤正則」という人名が書かれた石碑がポツン。この庭園を整備した方のお名前でしょうか?

次は風見鶏がついた梯子のようなものです。タイトルはシンプルに「シンボルタワー」ということなので、駅または道の駅のシンボルとして設置されたものなのでしょう。寄贈者は第4代松代町長であった秋山利作氏とのことですが、ネットで秋山氏について調べていたら、
十日町市のホームページに当時の広報記事がありました。すげーな、インターネットって・・・

次はところ変わって道の駅とは反対側の南口のものになります。こちら側は「
まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」」があり、通路で駅とつながっているのですが、駅と建物の間に低い陸があり、その上に凄く派手なモニュメントのが設置されています。これはナハトヴァール・・・ではなく、香川県の直島やハワイにあるかぼちゃのモニュメントの作者として有名な、草間彌生氏の「花咲ける妻有」という作品のようです。かぼちゃのモニュメントと同じく黒い●が多くデザインされているところが、草間氏の作品である特徴ですかね。ちなみにこの近くの山の中などにも、いろいろな作品が設置されているようで、エリア一帯が美術館みたいになっているようです。
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- 2019/09/15(日) 03:00:00|
- 駅前モニュメント
-
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-
| コメント:4
> 草間さんの作品が こんなところに?!(゚Д゚)
>
> どこで見ても 草間さんの作品には
> 圧倒されてしまいます(´ω`*)

>
> 山の中など エリア一帯にいろんな作品が
> あるとか…
> 自然の中の 美術館。
> 行ってみたくなりました


こんばんは。
草間さんの作品であることもそうですが、
駅前の丘みたいなところにこんなに派手で大きな作品があるというのも
なかなか見られないかなとおもいます。
いろいろなものを設置しているところを見ると、
地域振興に力を入れているのが感じ取れました。
- 2019/09/15(日) 21:43:11 |
- URL |
- カタばみ #-
- [ 編集 ]
ほくほく線まつだい駅には何度か訪れました
北越急行主催の「スノータートル」企画の際、会社幹部さんが
あの681系石像を「墓石」と発言、笑いをとっていましたが、
特急が全廃となった今、北越急行の方々にはそんな思いもあるのかも
と感じました^^;
草間さんの作品は、冬場には解体するそうです。
展示場近くに2階建ての蔵や古民家がありますが、その1階部分は
雪で埋まってしまう豪雪地帯。
この展示も含めた「大地の芸術祭の里」は、かなり広範囲で・・・
昨年訪れた美人林、今年訪れた清津峡渓谷トンネルもその一環と
知り、驚きました
まつだいを含む十日町市には見所がとても多いですね^^
- 2019/09/16(月) 13:36:51 |
- URL |
- くろすけ #-
- [ 編集 ]
> ほくほく線まつだい駅には何度か訪れました
> 北越急行主催の「スノータートル」企画の際、会社幹部さんが
> あの681系石像を「墓石」と発言、笑いをとっていましたが、
> 特急が全廃となった今、北越急行の方々にはそんな思いもあるのかも
> と感じました^^;
>
> 草間さんの作品は、冬場には解体するそうです。
> 展示場近くに2階建ての蔵や古民家がありますが、その1階部分は
> 雪で埋まってしまう豪雪地帯。
> この展示も含めた「大地の芸術祭の里」は、かなり広範囲で・・・
> 昨年訪れた美人林、今年訪れた清津峡渓谷トンネルもその一環と
> 知り、驚きました
> まつだいを含む十日町市には見所がとても多いですね^^
こんばんは。
「スノータートル」の企画に参加されたのですね。
墓石って・・・凄い言われようですね(笑)
草間さんの作品は、冬には解体するんですね。
でも、数年前からこの場所に設置されているようなのですが、
夏になったらまた組み立てできるようになっているのでしょうか?
雪の重みで破損というのは確かに嫌ですからね。
- 2019/09/16(月) 21:20:47 |
- URL |
- カタばみ #-
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