年末ですね。ながらの指定が取れないし、忙しいし、疲れもたまってるし、今年はどこにも行けないな・・・でも、今年の更新は本日まで。毎年最終更新はどん詰まりの駅ということで、今回は岐阜県本巣市にある、樽見鉄道樽見線の終点、樽見駅前のモニュメントを紹介します。この駅は国鉄樽見線が第三セクター移管以降に開業した駅で、それにより名実共に樽見へ到達する路線となりました。

まずは駅名標の前にある、「宮脇留之助翁像」と”全線開通記念”の石碑です。先述の通り樽見駅が開業したのは第三セクター移管後であり、記念碑の裏面に書かれている日付の1989年(平成元年)3月35日が開業日なのですが、この胸像の宮脇氏はそれよりはるか昔の、明治時代の人物のようです。宮脇氏は旧根尾村の村会議員、本巣郡郡会議員を努め、1922年(大正11年)には鉄道敷設法による敷設予定鉄道路線として、大垣-樽見を認定させることに力を注いだ人物とのことです。実際の開業はそれから随分後になってしまいましたが、礎を気づいた人物として像を設置したとのことです。ただ、設置が1988年(昭和63年)11月なので、駅開業日からするとフライング設置だったみたいですけどね(笑)

次はロータリーの内部にある、竜巻みたいなモニュメント。タイトルは「未来へ」で、旧根尾村の村制100周年を記念して、2003年(平成15年)11月に設置されたもののようです。ちなみに根尾村はその翌年の5月に近隣の町と合併して現在の本巣市になりましたので、ぎりぎり100周年を迎えたことになりますね。先述の宮脇翁の時代から村があったのですが、明治時代から続いているところってそんなに無いんじゃないかなと思います。明治大正昭和と残ってきたわけですからねぇ。ちなみにタイトルが書かれた石碑は、合併前の根尾村の形をしており、流れている川が彫られていて地図みたいになっているのが面白いです。

ちなみに「未来へ」のモニュメントの周りにある壁には、根尾村に対するメッセージみたいなものが書かれていました。地元の人々が書いたのでしょうか?ひらがなの名前とかあるけど、地元小学校の生徒とかが書いたメッセージなのかな?

最後もロータリー内部にあるものですが、俳句が一句書かれています。「淡墨桜 咲き初む 孫の孫枝も」と読めるのですが、合っていますでしょうか?読み人の名前として「多久雄」と書かれています。俳人に岐阜県出身の薄(すすき)多久雄という人物がいましたが、その人物が詠んだ句なのでしょうか?薄氏の詳細情報もあまり出てこなかったのでなんとも・・・
というわけで今年はこれで終わり、次回は・・・
スポンサーサイト
- 2019/12/29(日) 03:00:00|
- 駅前モニュメント
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0