この記事に続き、東海道本線を行きます。今回は近場を回るということで、快速の止まらないところを攻めてみました。ということで今回は、神奈川県中郡二宮町のJR二宮駅前のモニュメントを紹介します。

ここは南北にロータリーがありますが、紹介するものはすべて南側の内部に設置されています。まずは頭巾をかぶった女性の銅像から。手にガラスの置物みたいなものを持っていますが、タイトルは「ガラスのうさぎ」。作者は
JR呉駅の「未来」と同じ、彫刻家の圓鍔勝三氏とのことです。説明書きにもありますが、この銅像は児童文学作家・高木敏子氏が、自身の経験をもとに執筆した『ガラスのうさぎ』という作品をモチーフにしているそうです。高木氏は東京大空襲で母と妹を失い、疎開途中に機銃掃射に遭って父を失ったとのことですが、その機銃掃射を受けた場所がこの二宮駅付近だったそうです。そのようなことをきっかけとして、平和の尊さを後世に伝えるべく、ここの場所に銅像が設置されることになったようです。ちなみに手に持っている「ガラスのうさぎ」は、物語の中では東京大空襲の後に焼け跡から見つかったものとのこと。高木氏の父はガラス工場を営んでいて、そこの作品だったようです。

次は上の銅像の背中越しに設置されている、伊達時という人物の彰徳碑です。設置は1951年(昭和26年)で、
二宮町の紹介ページによれば、碑文は徳富蘇峰によって書かれたものとのこと。碑文には人物の功績が書かれているのですが、簡単にまとめると、1849年(嘉永2年)に二宮で生まれ、医師として活躍したほか、衆議院議員として国政にも参加し、二宮駅開設にも尽力した人物とのことです。よくある地元の名士をたたえる石碑という部類のものですね。

最後はなんだかよくわからないものですが、さび付いた時計台みたいなものもありました。しかし、時計はどこへいったのやら。上部に鳥みたいな形状のものがありますが、風見鶏みたいなものだったのでしょうか?近づいてみるとタイトルっぽいものだけは残っていました。文字もほとんど消えかけてしまっているのですが、二宮ライオンズクラブの創立15周年を記念して設置されたもののようです。それだけしかなく詳細は分かりません。う~ん、何だったんだろう。老朽化が進んでいるので、道路工事など、何かアクションがあった際に撤去されてしまうかもしれませんね。
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- 2020/02/23(日) 03:00:00|
- 駅前モニュメント
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