今回は茨城県北茨城市にある、JR常磐線南中郷駅前のモニュメントを紹介します。常磐線は日暮里から隣の高萩までは、1000人くらいの乗車人員は最低ある駅が続いていたのですが、この駅は500~600人ほどの乗車人員であり、いわき以南で一番利用者の少ない駅となっています。

そんな小規模な南中郷駅ですが、駅前には大きな石碑が1つ設置されています。「頌徳」と書かれているので、地元の人物の頌徳碑であることがわかります。土台に設置時期が書かれていますが、「昭和四十五年十月」と書かれていますので、約50年前に設置されたものであることがわかります。

そんでもって、誰の頌徳碑なのかというところに入っていきますが、本文の冒頭にいきなり「赤水先生」と書かれています。ん、どこかで聞いたことがあるような・・・あ、隣の
高萩駅前に立ってた銅像の人じゃないですか。ということで、この石碑は江戸時代の地政学者・長久保赤水の頌徳碑であることがわかります。本文には高萩駅同様「日本輿地路程全図」についての記載や、享和2年(1802年)に没したことが記されていますが、この南中郷に設置されている理由として、高萩市の赤浜の出身であることがあります。この駅自体は北茨城市にあるのですが、すぐ南は高萩市となっており、赤浜地区はそのすぐ隣の地区なのです。江戸時代は市とか概念もなかったと思いますので、十分地元の有名人として取り上げるには要素が足りていると思いますね。銅像もこちらにあれば・・・と思うこともありますが、高萩駅は市の玄関の駅でもあるので、そこは難しいところですね。利用者数も桁違いですし。まぁ、銅像と子の石碑ともに、この地区において長久保赤水の称えられている様子がよくわかるものではないでしょうかね。
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- 2020/03/22(日) 03:00:00|
- 駅前モニュメント
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