今回は石川県白山市にある、JR北陸本線美川駅前のモニュメントを紹介します。

モニュメントはすべて北側にあります。かつてここには大きなモニュメントがあったようですが、駐車場整備のために撤去されてしまったようです。そんな中、今ここで一番目立っているのが上の画像のモニュメント。車輪みたいなものがついており、上には写真が掲載されています。そこには「春季祭礼おかえり祭り」と書かれておりますが、これはこの地域にある藤塚神社のお祭りで、5月の第3土日に催されているとのこと。ラッパ衆とともに、モニュメントのような車輪がついた台車が13台、そして神輿が町の中を練り歩くのが特徴のようです。

次は駅舎の壁に埋め込まれているこちらの石碑。「人心緑化の町宣言」と題されていますが、本文を読む限り、自然保護を推進する町の姿勢を示しているようです。ちなみにこの町というのは現在の白山市ではなく、当時の美川町を指しているものと思われます。制定日として「平成十年六月十二日」と書かれていますが、白山市の発足は2005年(平成17年)になりますので、その前に制定されたものであること、つまり合併前の美川町が制定したものであることがわかるのです。

次は交差点を渡ったところにある美川商工会の建物の前にある石碑です。「美川商工会創立百二十周年記念」と書かれているので、創立記念に設置したものであることはわかるのですが、ここの商工会は「現存商工会日本最古」とのことです。都市部ではなく、こんなところに日本最古があったとは・・・いや、むしろ都市部は統廃合が多くて長続きしないのかもしれませんね。表面に「創立 明治十九年(1886年)六月十六日」と書かれていますが、裏面には石碑の設置は「平成十八年(2006年)六月吉日」であり、確かに設置時は120周年だったようです(当然ながら、今はさらに14年経っています)。

次は商工会の斜め前にある道標の石碑です。北側を向くと「次は北町」、南側(駅舎側)を向くと「次は中町」と書かれているのが読めます。形状が普通の石柱ではなく独特ですが、これは江戸時代にこの場所が北前船で栄えたため、その北前船をモチーフにしていることがわかります。

ちなみに同じデザインのものが、1つ北のブロックのところにもありました。こちらは北側を向くと「次は新町」、南側(駅舎側)を向くと「次は北町」と書かれています。ん、とすると、北町ってどこ?間の道路の辺り?ちょっと不思議な町のつくりですね・・・
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- 2020/04/05(日) 03:00:00|
- 駅前モニュメント
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