前回の記事で渋谷駅のでっかいモニュメントの紹介を次回に回すと書きましたので、取り上げたいと思います。渋谷駅ハチ公口にある東急5000系のモニュメントです。

5000系といってもコレではありません。以前東横線や大井町線、目蒲線で活躍していた「青ガエル」こと旧5000系です。

この車両は5000系のトップナンバーであり、上田交通(現・上田電鉄)に一度譲渡されたのですが、東急へ戻された後、車体を短縮する改造と床下機器の取り外し工事を受け、ここに置かれるようになりました。車内には渋谷駅の昔の写真などが展示されており、日中は中に入ることができます。
さて、この東急5000系は1954年から1959年まで製造された車両であり、登場から50年以上経過しているのですが、今でも現役で活躍している車両があります。それが熊本電気鉄道の5000形5101Aと5102Aです。


東急5000系は引退時に登場から20~25年ほどしか経っていなかったこと、車体長が18mであること、台車が直角カルダン駆動であること、1両単位で運転できること、軽量であるため橋梁の重量制限をクリアしやすいことなどさまざまな条件が整っていたため、多くの地方私鉄に譲渡されました。しかし、部品調達が難しくなっていることや、軽量車体が冷房対応に向いていないことなどが重なり、ほとんどの会社では1990年代には他の車両に置き換えられてしまいました。
しかし熊本電気鉄道では代替車両の導入が難しいことなどから、現在でも継続使用されております。車両は5101Aと5102Aの2両が在籍しており、どちらもオリジナル塗装を纏っていましたが「青ガエル」塗装に戻されました。この2両はどちらも単行運転が可能になっており、基本的に上熊本-北熊本間を単行で走ります。東急時代は片運転台だったため、妻面に運転台を設置し、正面のどちらかが「平面ガエル」状態になっています。5101Aは上熊本方が普通の顔で、北熊本方が平面ガエル、5102Aはその逆になっています。
このうち5101Aは現在・・・

ぅゎぁ
2年間限定でアニメ「ケロロ軍曹」のラッピングカーとして運行しています。車体が老朽化しているため、月曜日定期検査のためは運転されないようです(元南海ズームカーが充当されます)。どうでしょう、このラッピング・・・貴重な5000系が・・・

おまけ。こちらは松本電気鉄道(現・アルピコ交通)に譲渡された5000系の画像です。もともとは上高地線で活躍していましたが、2000年までに全て営業運転から退きました。多くは解体されてしまいましたが、1編成(5005-5006)は解体を免れ、地元のボランティアの協力もあって新村駅隣接の車庫に静態保存されています。こちらも渋谷のモニュメントや熊本電気鉄道の現役車両と同じく、「青ガエル」塗装に復元されています。私は何も無い日に訪れたのでこの構図でしか撮影できませんでしたが、撮影会が開催される際にはもっとちゃんと撮影できるようです。
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- 2013/03/17(日) 15:17:19|
- 鉄道
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| コメント:2
こんにちは うちのブログ訪問ありがとうございました
この「ケロロ」ラッピング いいですね
我が京阪電車石山坂本線でも是非お願いしたい
車体サイドとかはどうなっているのか興味深々です
- 2013/03/19(火) 05:44:16 |
- URL |
- ko2love #-
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> こんにちは うちのブログ訪問ありがとうございました
> この「ケロロ」ラッピング いいですね
> 我が京阪電車石山坂本線でも是非お願いしたい
>
> 車体サイドとかはどうなっているのか興味深々です
こんにちは。
サイドの画像は撮影してませんので、
持ち合わせはありませんでした。
Youtubeなどの動画でご確認いただけると思います。
- 2013/03/20(水) 16:49:28 |
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- カタばみ #-
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