前回の記事で小林多喜二の出身地を紹介しましたが、今回はその続きです。といっても随分と離れた場所になりますけど。

今回紹介するのは、小林多喜二が4歳から育った北海道小樽市の、JR函館本線小樽築港駅前のモニュメントです。まず紹介するのは南口の方のものなのですが、ここの線路際には「小林多喜二住居跡」という案内碑が設置されています。とはいえ、駅前のこの場所が住居跡なのではなく、国道側へ約20m進んだところがその場所のようです。案内にはパン屋の件や、進学・就職の際の交通手段についても書かれていましたが、気になる内容は、築港の工事現場についてでしょうか。当時家の裏手の築港では”タコ”と呼ばれていた土工夫が過酷な労働条件で働かされ、タコ部屋に押し込まれていた光景を多喜二は見ており、「人を殺す犬」「監獄部屋」などの作品を生み出すきっかけになったようです。おそらく有名な「蟹工船」もその影響を受けているのでしょう。

次はロータリーの端にあるこちらの銅像。子供たちが手をつなぎ、輪になっています。ひょっとするとこの子供たち、全裸かい(笑)。ちなみに「希望」と書かれていますが、「希望の塔」と呼ばれているようです。
こちらの記事によれば、もともとは小樽駅前に設置されていたものだったようですが、ライオンズクラブの寄付により、破損部分の修復の後、2006年(平成18年)5月にここへ移設されたとのことです。裏の方に刻まれている、「坂とほほえみ 海に心おどらせ ねがいをはせる このまち 小樽で人間は生きる あなたとわたし ひろがってゆく まぶしい波がある」という詩のところには、もともとの設置年月日である、1976年(昭和51年)4月1日の日付が刻まれていました。

最後は駅前モニュメントなのか微妙なものですが、北口の方にあったもの。北口には築港臨海公園という公園があるのですが、その駅舎よりのところに噴水のようなものがあり、このモニュメントがありました。タイルでしょうか?でも窪んでいるようにもみえます。陶器なのは間違いなさそうですが、こういうのをタイルと呼ぶのでしょうか?
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- 2021/06/27(日) 03:00:00|
- 駅前モニュメント
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