
しばらく近場が続いたので遠いところのストックから。今回は瀬戸内海にホーム画面している、愛媛県松山市の伊予鉄高浜線梅津寺駅前からお届け。ここの駅前には梅津寺公園があり、「坊ちゃん列車」のオリジナルが保存されているのですが、園内に入るには入場券が必要であり、外からは見ることはできますが撮影はできませんでした(ちなみに訪問したのはいつぞやの大晦日だったので、営業していませんでした)。

そんな梅津寺駅の駅前には大きな石碑が一つ設置されています。タイトルは「井上要翁頌徳碑」ということで、地元の名士をたたえる石碑ということがわかります。裏面には説明書きがあったのですが、この井上要という人物は、代議士を務めた後、伊予鉄道の社長に就任した人物とのこと。他には北予中学(現・松山北高校)や松山高商(松山高等商業学校)の設立に携わったり、県立図書館の館舎を寄付したりしたようです。なお、文中に「伊豫電氣鐵道株式會社」と書かれているのですが、実は伊予鉄はそのような名前だったことはなかったりして・・・。かつて伊予水力電気と合併した際に電力事業を行うことになり、「伊予鉄道電気株式会社」となったことはありましたけどね。ちなみに設置は1942年(昭和17年)とのことですが、実は井上要氏の没年は1943年(昭和18年)であり、亡くなる1年前に設置されたことがわかります。こういう石碑って基本的に亡くなった後にその功績をたたえて設置することが多いような気がするのですが、生前に設置する例って他にもあるのでしょうか?あまり見たことが無いような気がします。

ここにはもう1つ紹介するものがあります。といってもかなり小さいんですけどね。駅舎のすぐ横に小さな石灯篭が設置されています。御多分に漏れず、実際に火がともったことは無いのかもしれませんが、手前に何か器みたいなものがあるのが気になります。お賽銭・・・と思いましたが、中は小石が入っているようです。う~む、不思議。
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- 2021/10/31(日) 03:00:00|
- 駅前モニュメント
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