前回の記事に続き、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線(阿佐線)から。今回は安芸郡安田町にある、唐浜駅前のモニュメントを紹介します。

ここのキャラクターは分かりやすい見た目です。お遍路さんですね。名前も「とうのはま へんろ君」です。この駅は四国八十八か所霊場の第27番札所・神峯寺の最寄り駅です・・・というものの、神峯寺はここから4kmくらい細いうねうねした山道を登っていかなければならず、難所の一つとして知られています。そんなこともあり、ここの場所を「遍路ころがし」と呼ぶようになったとか。

次は駅前広場を出たところの向かいにあるもの。モニュメントではなく壁画ですが、先述の神峯寺やお遍路さんに加え、なす、トマト、ピーマン、ミョウガが描かれています。ちなみにミョウガの出荷量は高知県が一番であり、市場の87%を占めているとか。壁画の下には「高知東部地区広域農道事」と書かれています。最後に1文字「業」があったと思われますが、地下水の穴の下であり、水に流れて消えてしまったのでしょう。近くにの説明によれば、この地区の農道を29.2km整備するとありましたが、それが設置された時点では工事は終わっていなかった模様。現在は・・・どうなんでしょう?

こちらはおまけ。看板だけなのですが、安田町では貝の化石がいくつか出土しており、ちょうど先ほどの壁画の左手には「唐浜化石(食わず貝)出土地」があり、300万年前の貝の化石が出土したとのこと。”食わず貝”というのはここに伝わる言い伝えで、「貝を食べさせてほしいと地元の人に依頼した弘法大師に対して「食えない貝」と言ってあげなかったため、大師が戒めのために貝を土石にした」という内容とのことです。
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- 2023/04/26(水) 15:00:00|
- 駅前モニュメント
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