こちらの記事によりますと、銚子電鉄の経営状況がかなり厳しいとのことです。銚子電鉄は以前から経営が厳しいと言われ、副業の「濡れせんべい」購入運動などが度々行われてきましたが、今度は車両のメンテナンス費用の捻出が難しいとのことです。
今回はそんな銚子電鉄の車両を紹介しようと思います。

まずは現在の主力である2000形です。伊予鉄道800系を譲り受けた車両ですが、元々は京王2010系として製造された車両です。2回譲渡されており、関東から四国へ行って、再び関東へ戻ってきています。車両は銚子よりが非貫通顔(湘南窓)のデハ2000形で、外川よりが貫通顔のデハ2500形となっています。デハ2500形の方は伊予鉄道時代に貫通化工事を受けたのですが、その際に京王5000系(伊予鉄道700系)と同じ顔になりました(裾絞りが無いのでまったく同じではありません)。2編成在籍しており、1編成が上の画像のようにちょっと前の京王の塗装であるアイボリー地に臙脂色の帯を纏っており、もう1編成がさらに前の京王の塗装であるライトグリーン一色に塗られています。

次に紹介するのはもう一つ現役の形式である1000形です。この車両はもともと営団地下鉄2000形として活躍していた車両です。営団2000形は第三軌条であったことも関係しているのかどうか分かりませんが、ここと今は無き日立電鉄にのみ譲渡されました。銚子電鉄へは単行で2両入線していますが、私が訪問したときの1001号は上の画像のようにゲーム「桃太郎電鉄」のラッピングカーとなっていました。現在は1001号が銀座線時代の黄色(オレンジ色)塗装、1002号が丸ノ内線方南町支線時代の赤地に白帯の塗装となっており、2両共に営団地下鉄時代のリバイバルとなっています。なお、検査期限により近々引退することになりそうとのことです。
なお、これ以外に現役の車両として電気機関車デキ3が在籍しています。

次に引退した車両を少し。デハ800形のデハ801です。この車両は2010年9月に営業運転を終了しましたが、現在は廃車解体”予定”となっており、笠上黒生駅に留置されているとのことです。ちなみに私は初めて銚子電鉄に乗りに行ったときにこの車両に乗りましたが、当時は車内の床が木造である車両に乗った機会がほとんど無かったため感動したのを覚えています。

最後にデハ700形を紹介します。この車両は元は近江鉄道で使用されていたもので、デハ701とデハ702の2両が在籍していました。こちらは2両とも2010年に引退し、現在は千葉県の鉄道博物館こといすみ市の農産物直売場
「ポッポの丘」に展示されています。
この他犬吠駅にはデハ500形デハ501の廃車体を利用したレストランがあります。
この夏にちょっと日帰り旅行に行きたいという方は、銚子電鉄沿線を散歩してみてはいかがでしょうか?
ちなみに国土交通省は銚子電鉄に対し「客の乗っていない電車を副業で走らせるのはおかしい」と言ったらしいですが、そんなこと言ったら「社名に鉄道って入ってると箔がつくじゃないか」という理由で、リゾート会社が鉄道会社を買収して運行している某社は・・・
スポンサーサイト
- 2013/06/28(金) 22:32:24|
- 鉄道
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0