小中高の生徒はもう夏休みに入るのか。朝の電車少し空くかな・・・
さて、今回は地下鉄のお話です。
こちらの記事によりますと、名古屋市営地下鉄東山線で使用されている5000形30両(5編成分)の廃車両が、大手商社の丸紅によって転売されるとのことです。

名古屋市営地下鉄5000形は1982年に登場した形式で、東山線の構造上、集電は第三軌条、車体長は16mとなっています。アルミ車体に黄色の帯を側面に纏っており、導入以前に活躍していた100形のような全体が黄色に塗られた「黄電」と比べると、かなり洗練されたデザインとなりました。私としましては、東山線と言えば100形~300形のような「黄電」のイメージが強いので、この形式はまだ新しいものという印象が強かったのですが、もう登場から30年経過し、廃車が始まっているのですね。しみじみ。
さて、丸紅に購入された車両ですが、果たして行先はどこなのでしょう。海外展開もしている商社なので、売却先はいろいろあるのかなと思います。ちょっと考えて見ます。
1.海外の地下鉄に売却する
東山線でかつて活躍していた250形、300形は、元営団地下鉄丸ノ内線の300形が活躍していることでお馴染みの、アルゼンチン・ブエノスアイレスの地下鉄に譲渡されています。ですので海外譲渡も当然ながら考えられます。ただしブエノスアイレスに行くかは微妙なところです。ブエノスアイレスの地下鉄はすごく古い木造車両が走っていたり、250形、300形は制御装置が現代の車両と同じIGBT素子VVVFインバータ制御に交換されていたりするので、あまり置き換えとかは無いかもしれません。
2.国内の中小私鉄に売却する

元東山線の250形、300形は香川県の「ことでん」こと高松琴平電鉄に譲渡され、現在も活躍しています。第三軌条からパンタグラフ集電に切り替えたり、譲渡先によって600Vから1500Vへ昇圧改造したり必要はありますが、16m車というあまり大手私鉄からは出てこない車体を有するので、18mの車両が入線できない私鉄には十分譲渡される可能性はあるでしょう。ちなみに同じ16m第三軌条の名城線で活躍していた1200形は同じく高松琴平電鉄に譲渡されたり、福井鉄道に譲渡されたりしています(福井鉄道は路面電車を増やしているので今更普通の電車を導入するとは考えにくいですが)。また、同じ規格の営団(現・東京メトロ)銀座線・丸ノ内線方南町支線で活躍していた2000形も日立電鉄(既に廃線)や
銚子電鉄に譲渡されていますね。
3.倉庫として売る
鉄道用車両のテッパンです(笑)。廃車体倉庫って結構あちこちにありますよね。そんな感じで売却されることも十分あるでしょう。でも、JR貨物のワムが売却されずには解体されたようなので、今時需要は無いのかねぇ。
まぁ、どこへ行くにしろ、今後の動向が気になるところです。
スポンサーサイト
- 2013/07/21(日) 15:00:00|
- 鉄道
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0