青森県の弘前市近辺に弘南鉄道という私鉄があります。この会社には大鰐線という路線があるのですが、ちょっと騒がしいことになっています。
こちらの記事では6月の同社の株主総会にて社長が同路線の廃止を検討している旨の発表をしたのですが、その1ヵ月後には一転して存続させると報道されました。しかしいずれにせよ存続までにはハードルがあり、
こちらの記事によりますと、存続のための協議会が設置されるとのことです。
今回はそんな苦境に立たされている大鰐線の車両をご紹介します。まずはメインで使用されている・・・

おや、どこかで見たことのある弁当箱・・・
元東急の7000系です。若干色が違うようにも見えますが、前面の赤帯が東急時代を髣髴させます。大鰐線には上の画像の赤帯び編成の他に、前面と側面に青帯を巻いた編成も在籍しています。

こちらの前面帯は赤帯編成のものより若干下にあるのですが、それでも同じく青帯を巻いていた同じく元東急7000系の、今は無き秩父鉄道2000系を髣髴させます。
ちなみに弘南鉄道は雪の多い地域を走るので、スノープラウが取り付けられています。その点で東急時代とは異なる印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

ちなみに上の画像は現在も東急で活躍している元7000系の7700系です。こちらの方が赤帯が少し明るい色のような気がします。
続きましてはこちらも元東急の6000系です。

あ、6000系っていっても大井町線で活躍しているこやつじゃないですよ。

6000系は7000系が製造される前に導入された形式で、車体の枠組みが鋼鉄製であるセミステンレス構造になっています。いろいろと鉄道技術の実験的要素が強かったためあまり増備はされませんでした。東急時代は今活躍している6000系同様大井町線を主な持ち場として活躍していましたが、1989年までに全て運用から退き、一部が弘南鉄道に譲渡されました。大鰐線入線後は快速運用などにも就いていましたが、快速廃止後は波動用としてたまーに動いているものの、ほとんど車庫で寝ていることが多いです(さよなら運転も実施したのですが廃車にはなっていません)。東急時代は赤帯を取り付けられずに運用離脱したのですが、弘南鉄道入線後には7000系と同様に赤帯が取り付けられました。東急時代に赤帯が付けられていたらこんな風になってたんだろうなーっと、思っちゃいますね。ちなみに上の画像は数年前に撮影したものであり、ピンク帯になっていますがこれは色褪せです。この時快速廃止から数年経っていたので、波動用になってからしばらく経過していました。現在残っている編成は帯が全て外され、東急時代同様銀一色になっているようです。
大鰐線が苦境を脱するのは簡単ではないでしょうけど、なんとか踏ん張ってもらいたいものですね。
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- 2013/08/09(金) 17:00:00|
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