こちらの記事によりますと、廃止が検討されていた近鉄内部線・八王子線が、公有民営方式で存続するとのこと。でもこの路線を知っている人って地元の人以外にいないと思いますので、少し紹介を。
近鉄内部線は近鉄四日市駅から出ているわずか5.7kmの路線です。八王子線は内部線の途中の日永駅から分岐する支線であり、列車は近鉄四日市を起点に内部線内部行きと八王子線西日野行きが交互に出発します。この路線は近鉄四日市駅で接続する名古屋線との直通運転はしていません。というのも線路幅が名古屋線は新幹線やけいきゅうせんなどと同じ1.435mmなのですが、この内部線・八王子線は762mmという、半分位の線路幅になっている特殊狭軌(ナローゲージ)路線なのです。そのため、車両も個性的な形をしています。

上の画像が内部線系統の主力である260系です。この路線の車両は2両編成と3両編成があり、編成ごと(3両編成は車両ごと)に色が異なっています。線路幅が狭いので、車体幅もミニ地下鉄と呼ばれる都営大江戸線よりも狭くなっています。

上の画像はク110形です。前面は260系と大差ありませんが、こちらは元々三重交通の車両だったものを改造しているため、側面を見ると古めかしい車体であることが分かります。

最後は中間車サ120形。この画像を見ると、3両編成では1両ごとに色が異なるというのがよくわかります。こちらの車両も元三重交通の車両であり、相当古めかしいです。このように古い車両の置き換えがなかなか進まないのも、線路幅の狭い特殊狭軌規格であることが、原因の一つとなっています。
大江戸線や大阪の長堀鶴見緑地線、福岡の七隈線などで狭い狭いと言っている人は、この路線に乗って更なる狭さを体験してみていただきたいです(笑)
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- 2013/11/17(日) 15:29:40|
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