前回は茨城県の玄関口である
取手駅の記事を書きましたが、今回は常磐線で反対側に位置する、北茨城市の大津港駅前のモニュメントを紹介します。なお、次の勿来駅からは福島県となりますので、「ときわ路パス」はこの駅まで使用可能です。

まずは駅舎のすぐ横に立つ石碑です。文字が草書になっている部分がある事に加え、かなり古く苔がたくさん生えていたため、判読ができませんでした。一応右上のところには凱旋記念と刻まれているので、だれかが凱旋したときに設置されえたものなのでしょう。ちなみに裏には設置日と思しき年月が刻まれていましたが、"明治三十九年四月"とのこと。既に100年以上ここに設置されていることになりますね。ちなみに明治39年(1906年)の4月は、まだ日本鉄道という私鉄の保有する駅であり、"関本駅"と名乗っていた頃になります。

次は石碑の隣にある小さい池とミニチュアの六角堂です。六角堂は観瀾亭とも呼ばれている登録有形文化財の一つであり、当駅が最寄り駅となっています。もともとは岡倉天心が五浦海岸に設置したものだったのですが、東日本大震災の津波によって消失してしまい、現在では復元された六角堂が設置されているようです。なお、所有者の茨城大学は六角堂復元にあたり、「
岡倉天心記念六角堂等復興基金」を設立しています。
あ、金魚一匹死んでんじゃんか・・・

続いては3つ設置されている、大理石に絵が貼られている小さいモニュメントです。人が腰掛けられるくらいの大きさなので、椅子なのかもしれません。描かれている絵は地元ゆかりのものであり、一つが付近でよく見かける「カモメ」、一つが先ほど紹介した「五浦海岸の六角堂」、一つが5年に1度5月2~3日に行われる地元のお祭り「
常陸大津の御船祭」となっています。最後の御船祭は国選択無形民俗文化財に指定されているお祭りであり、神輿を乗せた"神船"を300人ほどで曳いて町中を回るそうです。次の開催が今年のようなので、ご興味のある方は参加されてはいかがでしょうか?

次は駅舎の反対側にある「大津港駅構内跨線人道橋建設の碑」です。見難い画像でごめんなさい。駅の反対側にこんなのがあるとは知らずに帰ろうと思い、風を避けようと駅の跨線橋にいたら見つけてしまいました。ですから、これは駅の跨線橋から無理やりズームを使って撮影したものなのです(汗)。なお、この石碑の指す跨線橋は駅の跨線橋と並行して設置されている改札外のものと思われます。駅の反対側は駅舎のある方に比べるとまだまだ建物は少ないのですが、駐車場などが設置されているので地元の利用者にとっては重要な跨線橋なのでしょう。

最後のおまけ。何かの装置だと思うのですが、コンクリートの壁?で覆われています、なんとなく工場というか研究所というか、倉庫というか・・・そんな建物のミニチュアに見えますね。
<2015/5/9追記>
どうやら最後のは地震検知器のようです。
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- 2014/03/25(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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