しばらく寝かせていたネタも少しずつ出さんといかんなぁと思ったので、2013年1月に訪問した佐賀県佐賀市の中心、JR長崎本線佐賀駅前のモニュメントを紹介します。

まずは北口ロータリーに設置されている「佐賀藩の反射炉」の模型です。何も知らない私は最初船かと思ったのですが、これは幕末に日本発の実用反射炉(鉄を溶解する施設)である「築地反射炉」を再現したものでした。
佐賀市のホームページには「築地反射炉絵図」が掲載されていますが、この模型と同じ形なのがよくわかると思います。ちなみにこの反射炉は日本発の工業用鉄精錬と鉄製大砲の製造を成功させ、ペリー来航の後には幕府から依頼を受けて大砲を大量生産したのだそうです。現代では鉄製品なんて”当たり前”のように使用していますが、こういう歴史があるからこそ今”当たり前”のようになっているのでしょうね。

続いては南口にある怖い顔をした銅像ですが、これは「面浮立」という佐賀県の民俗芸能の姿を表現しています。
鹿島市のホームページに詳細が書いてありますが、面浮立は鬼のお面をつけて腹に小太鼓をぶら下げて、それを打ちながら踊るのだそうです。ちなみによく踊りが踊られているのは佐賀市というよりも鹿島市の方らしく、夏や秋に催されるお祭りなどの機会に踊られているそうです。

最後は南口にある小さい石碑で「佐賀駅高架のあらまし」と題されています。いわゆる竣工記念碑の類のものです。ちなみに設置されたのはおそらく佐賀駅の高架化が完了した1977年(昭和52年)頃だと思いますが、県庁最寄駅ではあるものの地方の駅にしては高架化は早かったように思えます。なお高架化後の1987年(昭和62年)にこの駅を起点に瀬高駅まで結んでいた佐賀線が廃止されたため、今でも使用されなくなった切欠き式のホームが残っています。
余談ですが、高架駅で駅前にスーパー(SEIYU)があるというところが、どうも首都圏の私鉄の駅っぽく見えてしまいます。私だけでしょうか・・・
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- 2014/06/17(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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- 2014/06/18(水) 08:59:19 |
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