和歌山のネタに戻ります。今回は「南高梅」の産地として有名な和歌山県みなべ町の、JR紀勢本線南部駅前のモニュメントを紹介します。

ここには「働らく少年の像」というタイトルのブロンズ像が設置されています。帽子(キャップ)を被った少年が新聞の束を肩から掛けているようなデザインになっています。タイトルが達筆すぎて読めなかったことと、少年がキャップを被っていたこと、さらに新聞とは反対の手が握りこぶしになっていることから、私は所見では左手にミットをつけていて、右手にボールを持っている野球少年の像なのかなと思ってしまいました(笑)。とても新聞配達の少年には見えませんでしたからねぇ。

裏には「この像を建てたわけ」ということで、説明書きが用意されていました。それによれば、寄贈者は地元出身の名士である永井熊七氏で、1963年(昭和38年)に設置されたとのこと。永井氏についての功績はよくわからなかったのですが、今では図書館に本を寄付するなどしている”永井熊七記念財団”という公益法人があるとのことです。像設置の意図としては「次の世代を背負う若い人の勤勉 努力の精神こそは 明日の平和国家を築く源泉と思い ここに働らく少年少女の尊い姿を永久にたたえるため」と書かれており、さらに「この像によって一人でも多く何事にもまじめに働らき 立派な社会人になって下さることを切望して 郷土の少年少女達にこれを贈ります」とも書かれています。なんとなくではありますが、永井氏の奉仕精神が垣間見えるような気がしますね。
・・・しかし設置した当時、2015年現在の若い人の働き口が、アルバイト、派遣、契約社員ばかりになるとは想像つかなかったでしょうね。目先の自分の利益ばかりに囚われている企業経営者には、この奉仕精神を見習ってもらいたいものです。
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- 2015/01/11(日) 17:00:00|
- 駅前モニュメント
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