今回はJR関西本線と紀勢本線が乗り入れる鉄道の要所である、三重県亀山市の亀山駅前のモニュメントを紹介します。亀山市はテレビを作っていたシャープの工場があることで有名ですが、その最寄り駅は隣の関駅になります。

苦し紛れの画像ですいません。三重県の重鎮・三重交通のバスが停まっていたのでこの構図が限界でした。ここの駅前には、亀山市にある能褒野(のぼの)神社の一の鳥居が設置されています。能褒野神社は古事記や日本書紀などに登場する皇子・ヤマトタケルノミコト(倭建命、日本武尊)の墓所と言われる古墳・能褒野王塚古墳の隣に設けられている神社であり、ヤマトタケルを祀っております。設置されたのは1895年(明治28年)とのことなので、鎌倉時代や室町時代に建てられた神社や、古墳時代に建立された「ラーメン、つけ麺、僕イケメン」氏の神社と比べると、割と最近建てられた神社と言えるでしょう。なお、この神社の最寄り駅も亀山駅ではなく、隣の井田川駅となります。

さて、なぜこの鳥居がこの駅前に設置されているかという話に入りますが、説明板によれば、もともとこの鳥居は亀山市の西町(現・南崎町。亀山駅の少し北の県道)に、1926年(大正15年)に設置されたもののようです。当時は東荻野(現・栄町)に設置された二の鳥居まで、石材を曳いた大行列が行われたとのこと。しかし一の鳥居は道路の整備による影響で元の場所に設置できなくなったことから、亀山駅前に移築し、モニュメントとして置かれることになったようです。
駅前モニュメントオタクとしてはこういうのがあるとありがたい反面、本来の場所に置けなくなってしまったというのはやはり残念に思えますね。時代の流れなんでしょうけど、「仕方ない」の一言で片付けるのもどうかなと思います。
スポンサーサイト
- 2015/01/25(日) 17:00:37|
- 駅前モニュメント
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0