今回はJR長崎本線と唐津線が分岐する、佐賀県佐賀市の久保田駅前のモニュメントを紹介します。分岐駅で停車する列車の本数は多いのですが、ここは無人駅となっています。

ここの駅前には「停車紀念碑」と刻まれた石碑が設置されています。まぁ、以前
JR信越本線北長岡駅や
JR大糸線島高松駅、
JR北陸本線明峰駅などで紹介したような、駅が開業したことを記念するだけの、シンプルな石碑です(設置されているところに無人駅が多いのは気のせいかな?)。今回のこの石碑の注目すべき点は、文字が”記念”ではなく”紀念”になっているところでしょうか。1919年(大正8年)に公布された記念物保護の法律は「史蹟名勝天然紀念物保存法」という名前なので、古い言葉の使い方なのでしょう。そう捉えると久保田駅の開業は1896年(明治29年)のことなので、”紀念”という言葉になっているのも納得できます。
ちなみにこの石碑は今でこそ駅前に設置されていますが、昔は駅構内の隅っこに放置されていたようです。それを見つけた人が駅開業という”先人の偉業”を称えるべく、1958年(昭和33年)に駅前広場を整備して移設したのだそうです。制作からは100年以上、移転してからももう50年以上経過しているのですが、ちゃんと文字が読めるのはこの手の石碑の中では凄いことだと思えますね。
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- 2015/03/06(金) 09:00:00|
- 駅前モニュメント
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