今回は東急東横線大倉山駅前のモニュメントを紹介します。大倉山と言ってもスキージャンプ台があるところでもなく、神戸文化ホールがあるところでもありません。神奈川県横浜市港北区の大倉山です。

駅を出てすぐのところにケンタッキーがあるのですが、その前に神殿の柱と羽のようなモニュメントが設置されています。像の説明が気よれば、タイトルは「不滅への飛翔」で、「1988年、ギリシャ共和国アテネ市と姉妹提携の横浜大倉山エルム通りの末永い友好善隣の街づくりを記念し、当地域を象徴する記念館への道標として建設した」と書かれています。この記念館というのは近くにある公共施設「
大倉山記念館」のことであり、同施設はこの像同様、古代ギリシャの建造物のようなデザインの建物になっています。

また、近くには大倉山の地名呼称に関する詳しい説明書きが用意されていました。もともとこのあたりは”太尾”と呼ばれる地域であり、東急の駅も当初は”太尾駅”となっていました。しかし1932年(昭和7年)に「大倉精神文化研究所(現・大倉山記念館)」が創立されたことで駅名は”大倉山駅”となり、周知されるようになって行きました。これに伴い地元では住居表示も”大倉山”へ変更して欲しいという要望が出てきたため、2007年から2009年にかけて大倉山一丁目~七丁目に改称され、”太尾”の地名は住居表示からは消滅しました。しかし近隣の小学校や保育園、公園などには”太尾”の地名を残しているようなので、旧来の地名も大事にしたうえで住居表示の改称を実施しているようです。普段何気なく使っている路線の駅名も、調べると深い意味があるもんですねぇ。
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- 2015/03/08(日) 14:00:00|
- 駅前モニュメント
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