今回は札幌方面から続く市街地の末端に位置する、JR函館本線銭函駅前のモニュメントを紹介します。札幌から来た函館本線の列車は、ここから崖と海に挟まれた区間を通って8.8km先の朝里駅に着くのですが、行政区画という点ではこの銭函駅から西が小樽市になります。

この駅には上の画像のようなモニュメントがあります。一瞬見ただけでは蟹(ザリガニ?)のはさみとかにも見えなくは無いのですが、タイトルとして「炎」と書かれているので、本当のところは何かが炎上している様を表現しているのでしょう。ちなみにこのモニュメントは小樽のタクシー会社である
こだま交通銭函営業所5周年紀念として、1984年(昭和59年)8月に設置されたものとのことです。駅自体が海のすぐそばということもあり、流石に潮風による劣化が結構見られますね。ちなみに、モニュメントの作者として記載されていたのは、小樽市に居住していた版画家の故・一原有徳氏であり、同氏が銭函駅前のモニュメントを製作したことについては、
小樽市ホームページの一原有徳記念ホールの記事にも記載されています。なお、一原氏はこれと同じデザインのモニュメントを小樽公園にも設置しており、小樽公園のものが「炎」、銭函駅前のものが「炎Ⅱ」として区別されることが多いようです。

おまけ。銭函駅は縁起の良い駅名であるため、金運上昇を祈るべく入場券を購入しに来る人もいるようです。そのため、駅の下りホームにはそれをPRするためか、”銭函”という駅名が書かれた賽銭箱のような銭箱が2つ設置されています。なお一枚目の画像の箱は、以前は改札口の上に吊り下げられていたのですが、落下の危険性が高まったのか、現在は机の上に置かれるようになっています。
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- 2015/03/22(日) 17:00:00|
- 駅前モニュメント
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