前回の記事では那智勝浦町の”那智”の方を取り上げましたが、今回は”勝浦”の方を取り上げます。ということで今回は、JR紀勢本線の紀伊勝浦駅前のモニュメントを紹介します。この駅は名古屋駅からの特急「南紀」の終着駅でもあり、新宮を通る東京からの夜行バスもこのあたりが終点になっています。

まずは東口ロータリーの中心にある「勝浦温泉」の石碑と、佐藤春夫の「秋刀魚の歌」の歌碑です。佐藤春夫は明治末期から昭和中期にかけて活躍した詩人・作家であり、多くの詩や小説を残している人物です。出身が和歌山県東牟婁郡新宮町(現・新宮市)であることから、新宮市の名誉市民としても選ばれているようです。この「秋刀魚の歌」は佐藤春夫の代表作であり、谷崎潤一郎から譲り受ける予定であったが破談となった谷崎の妻・千代への失恋の想いを歌った詩とのことです。結局のところ谷崎は随分経ってから千代と離婚し、佐藤は千代と正式に結婚したそうですから、この三角関係、なんだかよくわからないです・・・

次はモニュメントというよりもちょっとした施設ですが、この紀伊勝浦駅は勝浦温泉の最寄り駅ということもあり、駅前に「滝乃湯」という足湯が設置されています。足湯のお湯が出るところには那智黒石の原石が使用されており、いかにもこの地の観光PRをしているものだということがわかります。なお、勝浦の町にはここ以外にも、漁港の方に「海乃湯」「鮪乃湯」という足湯もあり、合計3箇所設置されているのです(詳細は
こちらのホームページで紹介されています)。ちなみに「海乃湯」は規模が大きく人も少ないので私は何度か利用したことがあるのですが、「鮪乃湯」は「海乃湯」の道路の向かい側にあるくらいの近さなのに、なぜか利用者が多く、面積も狭いので未だに利用したことはありません。

次は「南紀における鐵道発祥の地 新宮鐵道」と書かれた石碑です。これは
新宮駅に設置されている石碑同様、新宮鐵道}(現・紀勢本線の新宮-紀伊勝浦)が開業100周年を迎えた際に設置された石碑であり、新宮駅のものと同様の説明書きが用意されています。デザインは新宮のものとは異なっており、こちらは少しコンパクトな大きさのものになっています。

次は西口にあるモニュメントです。こちらには金色のライオンの像が乗っかっている噴水が設置されています。なんとなくこのライオンの形状、キングレコードのロゴを意識しているような気がしたのは私だけでしょうか。ちなみにライオンということなので、設置した組織も当然勝浦ライオンズクラブです(でもここまでライオンPRされると、なんだか「ライオンズマンション」みたい・・・)
スポンサーサイト
- 2015/04/27(月) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
> ライオン …
>

ホントだ~
> 確かに キングレコードですね(笑)
>
> 足湯は 3ヶ所とも無料で
> 利用できるのが うれしいです。
> でも なぜ近くに大きい
> しかも 新しそうな海乃湯があるのに
> 狭い鮪乃湯の方が利用客多いんですかね?
> ちょっと 不思議でした(´w`*)
こんばんは。
多分海乃湯は海沿いなので、
直売場やレストランのある一角からは道路を渡らなければいけないこと、
鮪乃湯は道路を渡らなくてもいけること、
鮪乃湯は複数人が輪になって使用することができることが、
利用者数のばらつきの要因・・・かどうかは本当にわかりかねます。
まぁ、私は海乃湯にゆっくり浸かれるので、
これはこれで良しなんですよね;^^
- 2015/04/28(火) 21:46:27 |
- URL |
- カタばみ #-
- [ 編集 ]