前回、
前々回のモニュメント記事が、JRの琴平駅前のものだったので、今回はそこから徒歩で数分のところにある、高松琴平電鉄琴平線の終点、琴電琴平駅前のモニュメントを紹介します。

この駅も金刀比羅宮の最寄り駅ということで、駅前には大鳥居が設置されています。設置者としては「愛知金明講 取締 佐藤定蔵」と刻まれていますが、”愛知金明講”というのは愛知県の”金毘羅講”(金毘羅参りの互助組織)のようです。ちなみに駅の隣には金刀比羅宮の北神苑があり、そこには金刀比羅宮の名所のひとつと言われている高燈篭があります。さて、この大鳥居ですが、駅前に設置されているものの、どうやら鉄道との関連は不明です。というのも鳥居の本体に”大正十四年一月建立”と刻まれているのです。大正14年(1925年)ということは、琴電琴平駅の開業年である昭和2年(1927年)よりも前に設置されており、この時点では琴平電鉄という会社はあるものの、琴平線はまだ初期開業区間の栗林公園-滝宮も開業していない状況でした。確かに駅が設置されそうな場所ということで、観光客向けPRとして設置されたものとも考えられますが、むしろ駅の隣を流れる金倉川にかかる大宮橋の入り口として設置されたものと考えたほうが、自然かなと思います。

おまけ、駅の隣の駐車場から、停車する1080形を撮影しました。琴電の1080形は元は京急1000形(
こいつじゃない右の画像の古い方)であり、色が違う以外は結構京急時代の面影を強く残しています。ちなみに京急旧1000形は数年前まで活躍していましたが、1080形は1988年(昭和63年)に譲渡開始されており、種車は古い編成であるため、最近まで活躍していた編成とはすこし仕様が異なります。なお、右の画像の車両を含む最近まで活躍していた編成は、別途1300形として琴電に入線しており、現在は長尾線で活躍しています。
・・・ちなみにこの電車を撮影していたら・・・

「ニャンだおミャーは?」
睨まれてしまいました(汗)。
スポンサーサイト
- 2015/06/21(日) 15:00:00|
- 駅前モニュメント
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0