今回はJR東海道本線・愛知環状鉄道線が乗り入れる、愛知県岡崎市の岡崎駅前のモニュメントを紹介します。岡崎市の中心部は
名鉄東岡崎駅の方が近く、こちらのJRの駅は少し外れたところにあります。

まず最初に紹介するのは西口にある球体が割れているようなモニュメント。球体には岡崎城と思われるお城が描かれています。このモニュメントは岡崎都市計画 岡崎駅西土地区画整理事業の完成記念として設置されたものであり、近くの石碑の裏には事業の概要と関わった方々の名前が記述されていました。ちなみにこの球体がなぜ斬鉄剣で斬られたかのように2つに分かれているのかはわかりませんが、一応断面を見る限りでは、両面でデザインが異なっているようです。

次は西口ロータリーにあるモニュメントの中で一番大きい、2本の柱の間にドーナツ状のものが挟まっているモニュメントです。一番大きくて目立っているのがこれなのですが、特に説明もタイトルの記述も無く、詳細は不明です。個人的にはこういう輪を見ると潜り抜けてみたくなる・・・

続いては台の上に蒸気機関車の模型が乗っているモニュメントです。この蒸気機関車は国鉄時代に活躍していた6200形蒸気機関車を模したものだそうです。6200形は海外から輸入した蒸気機関車で、製造元はイギリスのネルソン社でした。この機関車は”225”という番号が書かれているのですが、モデルとなった機関車は1897年に輸入され、東海道本線や横須賀線で活躍していたようです。すると、この説明の1888年に活躍していたというのは誤りになるんですが──。

続いては蒸気機関車模型の近くにある2つのベンチを紹介。それぞれ岡崎の名物である矢作橋と五万石舟を模したデザインとなっています。矢作橋は名鉄名古屋線の駅にもありますが、国道1号線・東海道の橋であり、江戸時代には日本最長の橋梁だったこともあったようです。一方の五万石舟は、岡崎の古謡「五万石」に「五万石でも岡崎さまは、お城下まで舟が着く」というフレーズがあることから、昔このあたりを通っていた帆掛け舟を五万石舟と呼ぶようになったのだそうです。流石に今回のものはベンチなので帆はありませんけどね。あったら座れないし、痔になっちゃうし(笑)。

次は東口ロータリーにある”若き日の家康公”こと松平元康の石像です。岡崎が徳川ゆかりの地であることは、
東岡崎駅や
中岡崎駅の記事でも触れていますが、ここはJRの玄関口ということで、おもいっきり張本人の石像を設置しています。ちなみにこの石像にはモデルがあり、岡崎市本宿町の法蔵寺にある「松平元康木像」を再現しているとのことです。

最後は国画会会員の彫刻家・小林豊氏が彫像した「遥」というタイトルのブロンズ像です。岡崎南ライオンズクラブ結成50周年を記念して設置されたもののようです。像は大きい女性と小さい女性の像が1体ずつあるのですが、母娘にも見えますし、姉妹にも見えますね。ちなみに作者の小林氏は
JR新白河駅前の松尾芭蕉像を彫像した方とのこと。いや~知りませんでした。
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- 2015/06/30(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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