今では新幹線まで止まるようになってしまった、山陽本線と美祢線の乗換駅である厚狭駅。ここには「寝太郎之像」があります。

「三年寝太郎」という昔話があります。内容を簡単にまとめると、旱魃に苦しむ村に住む、三年間寝てばかりいた男が突然起き出し、灌漑を作り上げて旱魃に苦しむ村人を救ったという話です。割と有名な昔話だと思いますが、これの舞台となったのがこの厚狭なんだそうです。
しかし、厚狭に伝わる「厚狭の寝太郎」という話はこれとは少し異なり、三年三月寝てばかりいた男が突然起き出して、新品の草鞋をもって佐渡島へ行き、現地の人の使い古した草鞋と交換してそれに付着した砂金を持ち帰り、そこから得た富を元に灌漑を整備したという内容になっています。しかもこの「寝太郎」には実際にモデルがおり、平賀清恒という人がそれに当たるそうです。平賀清恒は寝てばかりいたわけでは無いようですが、三年三月灌漑工事の費用捻出案を考え、上記の草鞋の交換を行って灌漑を整備したらしいです。
こういう昔話のキャラクターの像について深く調べていくと、案外モデルとなった人物がいるものです。駅前モニュメントも、そういうことに興味を持つキッカケになると言えるでしょう(なんか無理矢理なまとめ方ですいません・・・)。
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- 2012/10/02(火) 22:28:19|
- 駅前モニュメント
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