今回は私の生活圏内から、小さいやつを紹介します。

今回紹介するのは、東京都大田区にある東急池上線御嶽山駅前の線路脇に設置されている、小さな石柱です。かなり古いのか、表面はボロボロに風化しており、文字の判読も難しくなっています。周りの線路柵がこの石柱を避けるように設置されていることも、これの古さを際立たせているような気がします。一応判読できることとしては、正面に「御嶽神社」と刻まれていること、右に「東京昭和・・・」、左に「東京市」と刻まれていることくらいでしょうか。東京都制が始まったのが1943年(昭和18年)なので、1926年~1943年の間に設置されたものでしょうか。ちなみに御嶽山駅は1929年(昭和4年)に”御嶽山前”から現在の”御嶽山”に駅名を変更しています。

ちなみに記述されている御嶽神社は、イオンを軸とした場合、駅と正反対の場所に立地している神社です。
御嶽神社の公式ホームページによれば、ここはもともと祠があるくらいの小さい神社だったのですが、本場である木曾御嶽山で修業した一山行者が来社して以来信者が激増し、大きな社殿を建立するようになったそうです。それ以降は木曾の御嶽神社の支社として、現在も信者が多く訪れる場所になっているとのこと。子供のころから知っている神社なのですが、結構すごいところだったんですなぁ。こういう歴史から考えると、上記の石柱は鉄道利用でやってきた信者向けの案内標として設置されたものとも捉えられますね。

次は駅前というよりも、駅前イオンの入り口脇(駅舎からはちょっと離れている・・・かな・・・)に設置されている「御嶽の霊水」という湧き水です。ここはイオンの敷地内なのですが、1F部分のこの場所だけちょっと凹むように建物が建てられています。この湧き水は1831年(天保)に築かれた禊の井戸であり、この井戸水で禊をした信者にご利益があったとのことで、もらい水に来る人が多くなり、「御嶽の霊水」と呼ばれるようになったそうです。ちなみに現在の形に整備されたのは、1986年(昭和61年)なので、そろそろ30年になります。ちなみにここの水槽では金魚が飼われているのですが、私がガキんちょのころはドジョウもいたような記憶があります。親が買い物している間、血眼になってドジョウを探していたような記憶があります(笑)
ちなみに今日この記事を公開したのは、今日が御嶽神社のお祭りの日だからです。といっても、もう時間的にお祭りは終わりかけなんですけどね。今から紹介してももう遅いですね(笑)
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- 2015/09/13(日) 16:00:00|
- 駅前モニュメント
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