
今回は新潟県村上市にある、JR羽越本線今川駅前のものを紹介します。この場所には昔から信号上が設置されており、旅客扱いも実施する臨時駅として長らく使用されていましたが、正式に駅に昇格したのは1987年(昭和62年)と、比較的最近のことでした。駅は無人駅となっており、駅舎は無く、ホームと待合室だけのこぢんまりとしたつくりになっています。

ここの駅前には「山北町 民宿発祥の里」と刻まれた石碑が設置されています。山北町というのはこのあたりの昔の町名であり、2008年(平成20年)の大合併により、村上市に編入しました。もともと山北町の中心部は現在の府屋駅周辺のようですが、民宿が最初に開業したのはここらしく、石碑の下のほうには「昭和43年夏(1968年)」と刻まれていましたので、その年に出来たものと思われます。なお、その時点でこの駅は臨時駅だったのですが、この石碑はその当時に設置されたものではなく、最下部には「平成3年10月吉日建立」と刻まれていました。なお現在のところこのあたりの民宿はほとんど閉店してしまったらしく、現在は「中村屋」さん1軒だけが営業しているようです。しかし「民宿発祥の地」と名乗ることもあり、周辺には木造の古い住宅が多く立ち並んでおり、昔から人の営みがあったことが現代にも伝わってきます。

おまけ。1枚目の画像にも写っていますが、上りホームには「笹川流れと夕日の粟島」というイラストつきの看板が立っていました。随分と色落ちしてしまっていますが、駅として正式に開業した当初に設置されたものかもしれませんね。このような景色が見られる場所だから、民宿が営まれるようになったのですかね。
スポンサーサイト
- 2015/11/15(日) 15:00:00|
- 駅前モニュメント
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0