前回の記事は「鉄道ホビートレイン」で終わりましたが、今回はその先のお話。列車に乗って降り立ったのは愛媛県北宇和郡松野町の中心である、松丸駅でした。ということで今回はここの駅前モニュメントを紹介します。

まずは駅舎の隣に設置されている、「汽車見えて やがて失せたる 田打ちかな」という、26歳の若さで夭折した地元出身の俳人・芝不器男の歌碑です。芝不器男は大正時代に「天の川」「ホトトギス」などの雑誌に投句していた俳人であり、松野町内にある生家が「
芝不器男記念館」として開館しています。今回の歌碑は「汽車見えて」と書かれていますが、松丸駅の開業は1923年(大正12年)です。この年に芝不器男は東京帝国大学に入学していますが、帰省中に関東大震災が発生し、そのまま東京に戻らなかったようなので。地元で詠んだ句なのかもしれません。ちなみに「⑬←」と書かれていますが・・・

駅の隣の踏切を渡ったところに⑬の歌碑が設置されていました。これは「寒鴉 己は影の上に おりたちぬ」という歌が書かれています。どうやら芝不器男の歌碑はここだけでなく、町内の至るところに設置されているようです。文学散歩で全部回るのも面白いかもしれませんね。

なお、⑬の歌碑の隣には「鰻魂碑」と書かれた石碑が設置されていました。具体的な説明はなかったのですが、どうやらこの石碑はウナギの産地に設置されることが多い石碑であり、ウナギの養殖の盛んな鹿児島県などにもあるようです。今回のこの石碑の隣は広見川という川であり、ここは天然ウナギが獲れる場所であることから、この石碑が設置されているものと思われます。当然このウナギは松野町名物となっており、町内にも食べることが出来るお店があるようです。いや~食いたいけど、高いんだろうな~・・・

最後は駅舎の前にあった行灯で、上部にふくろうの銅像が設置されています。なんでふくろうなのかはよくわかりませんが、駅前のほかのお店の前にも同じ行灯が設置されています。あ、ちなみにふくろうとみみずくの違いは、耳みたいな羽角の有無らしいのですか、羽角がありながら”フクロウ”と付く種もいるみたいなので、正直なところどうでもいいらしいです(笑)
ちなみにここの駅舎には温泉施設が併設されているのですが、現在改装中とのこと。なんだかいつもそんな期間に温泉地に行くんだよな~・・・
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- 2016/02/05(金) 09:00:00|
- 駅前モニュメント
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> 恥ずかしながら
> 芝不器男さん 初めて知りました。
> 最初は ブキオ?!と読んでしまいましたが
> フキオさんなんですね(^^ゞ
>
> ふくろうの像
> 可愛いですね
> ふくろうは 苦労を知らないという事で
> 縁起がいいとのお話ですし
> 行灯と書かれてましたので
> 灯りが灯る事もあるのかなぁ¨と
> いろいろ気になってしまいました (〃 ̄ω ̄〃ゞ
こんばんは。
私もここを訪問するまで芝不器男は知りませんでしたし、
読み方は家に帰ってグーグル先生に聞くまでわかりませんでした(笑)
ふくろうの行灯は説明が悪かったですね。
明かりがつくのはふくろうの像ではなく、
下の「松丸街道」の文字の所のようです。
でも暗いときにふくろうも暗かったら、
それはそれで怖いような気がしますが・・・
- 2016/02/05(金) 21:09:26 |
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