今回で350回目のモニュメントと記事になります。ということで今回はしっかりとボリュームのある記事にしたいと思います。今回は富山県南砺市にある、JR城端線福光駅前のモニュメントを紹介します。ここはもともと福光町という町の中心駅だったため、利用者がそこそこいるらしく、有人駅になっています。なお、私がここを訪問したのはもう随分前ですが、2013年の8月でした。

まずは駅前ロータリーの真ん中に聳え立つ、「望」というタイトルの噴水モニュメントです。私は一見しただけでは象のモニュメントにも見えたのですが、たぶん関係ないでしょう(笑)。ちなみに作者は地元を拠点に活躍されている彫刻家の得地秀生氏であり、設置は1986年(昭和61年)とのこと。30年経過していますが、結構綺麗に維持されているように見えますね。

続いては「棟方志功躅飛飛沫隈暈發祥之處(ちょくひひまつわいうんびょうほうはっしょうのところ)」という、谷崎潤一郎によって題字が書かれた石碑です。棟方志功は青森県出身の版画家ですが、戦時疎開でしばらくこの福光に住んでいたようです。この地をえらく気に入っていたらしく、志功は「偉くなったら福光駅前に『棟方志功躅飛飛沫隈暈描法発祥之処』という大きな碑を建てたい」と生前話していたようですが、
こちらにも紹介されているように、没後30年以上経ってその願いが叶った形となりました。なお裏側には、志功のプロフィールが記述されています。

また駅前には、棟方志功の版画のレプリカとして、タイル張りで作成された絵がいくつか設置されています。版画なので筆を入れて書くよりもかなりの労力を必要とするはずなので、このように結構細かく、文字を入れたりする絵っていうのはなかなかの玄人でないと作れないものなのでしょうね。しかしそれをタイルで再現した人も、それはそれでかなりの玄人ですね。

次は駅舎の横に設置されている、D51形蒸気機関車767号機の動輪です。動輪の横に「蒸氣機関車動輪」と書かれているのが「動橋」に見えてしまったのは、北陸マジックでしょうか(謎)。ちなみに私にとって時系列で一番最初にデゴイチの動輪を押さえたのは、実はこの駅だったんですよね。記事としては
直江津や
豊栄などで先に紹介してはいるのですが・・・。いや、いかにこの駅のネタを放置しすぎていたかがわかります・・・。

最後は「中越鉄道と福光町」と題された石碑です。中越鉄道とはもともと城端線・氷見線・新湊線(現在は貨物専用線)を建設・運営していた会社であり、1920年に買収されて3路線は全て国有化。後にJRの路線となり現在に至っています。この石碑には中越鉄道発足および城端線開業の話が記述されているのですが、どうやら城端線というのは富山県で最も古い鉄道路線だったみたいですね。開業が北陸本線富山-高岡よりも早かったそうです。そういえば本線よりも支線の方が開業が早かったところとして、京急大師線がありましたが、そちらも開業時の終点である
川崎大師駅に石碑がありましたね。こういう石碑は現在とは異なる昔の交通状況を知ることが出来て面白いですね。
ということで今回はここまで。次回以降は400回を目指してがむばろう。
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- 2016/02/14(日) 15:00:00|
- 駅前モニュメント
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