今回は兵庫県豊岡市のJR山陰本線竹野駅のモニュメントを紹介します。この駅は城崎温泉駅の一つ隣で、非電化区間最初の駅になります。

まずは駅舎のすぐ横に、「北前船」のレプリカが設置されています。「北前船」とは、北海道と大阪を日本海・瀬戸内海を経由して結ぶ「買積み(生産地と需要地との価格差により利益をあげる商法)」の商船で、西回り航路ともよばれました。この船は日本海側の多くの港に寄港して目的地へ向かっていたのですが、この竹野の港にも寄っていたのでしょうか、海の近くには「
北前館」という北前船の資料室が設けられている施設が近くにあります。恐らくこのモニュメントも、その施設のPRの意味合いをこめて設置されているのでしょうね。

次は駅前交差点を渡ったところにある、「かな書道」の重鎮で、地元竹野出身の書道家・仲田光成氏によって書かれた書碑です。説明によれば、仲田氏は生まれたのは1899年(明治32年)で亡くなったのが2003年(平成15年)ということで、明治・大正・昭和・平成の四代を生き抜かれたとのこと。書碑に書かれている短歌も地元竹野の白砂青松の海景を得たといわれるものとして、与謝蕪村の「春風や 堤ながうして 家遠し」という俳句が選ばれたようです。
比較的小さい駅・小さい街ではありますが、いろいろと地元をPRするポイントが凝縮されている駅前のように思えましたね。
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- 2016/04/17(日) 15:00:00|
- 駅前モニュメント
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