今回は愛媛県松山市の三津浜地区にある、伊予鉄高浜線三津駅前のモニュメントを紹介します。

ここには旧駅舎を建て直した待合所があるのですが、その左手にある駐輪場の前に2つで1セットになっている石碑があります。大きいほうは本文が書かれたメインの石碑で、小さいほうは補足が書かれているようです。

ここに設置されているのは、幕末から明治初期に活躍した女性・石崎ナカ氏の顕彰碑です。碑文によれば、この方はこの三津浜地区出身であり、この地区に大規模な寺子屋「三津屋」を開設したようです。この「三津屋」は女児が多かったようなので、現代における女子校の魁だったのでしょうね。個人的にはこの碑文の冒頭に書かれている「地域社会は歴史のドラマが演じられる舞台ではない。しかし庶民の中に先覚者がいてその社会の担い手たちを教え導く時、地域社会もまた歴史を動かす力となる」というフレーズになんか感銘を受けました。つまり・・・わしも歴史を動かせるということか(ざわ・・・)。

補足の石碑には略年譜と、石崎ナカの「平生心得」と、「家持五ヶ條」が書かれています。「平生心得」は、
・何によらず出しすてにすべからず
・万事用向を延々にすべからず
・物事くずを残すべからず
・汚れたものをのけておくべからず
とのこと・・・耳が痛い(笑)。もう一方の「家持五ヶ條」は、
一、先祖を大事に可為事
二、物事堪忍の事
三、万事分限を知る事
四、奢をはぶき業を可勤事
五、遊戯に替て日常を怠るべからず
とのこと・・・あーこっちも耳が痛い(笑)。
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- 2016/04/24(日) 15:00:00|
- 駅前モニュメント
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