今回は山形県酒田市にある、JR羽越本線砂越駅前のモニュメントを紹介します。この駅には余目駅から乗り入れてくる陸羽西線の列車も停車します。訪問したのは2015年5月だったのですが、その約1年前に無人駅になったようです。

ここの駅前には古くて大きな石碑が立っています。書かれている年月は大正八年(1919年)七月とありますので、約100年前になりますかね。ちなみに砂越駅の開業は1914年(大正3年)なので、それより数年たってから設置されたもののようです。この手の石碑は大体地元の名士の顕彰碑か、駅設置の記念碑なのですが、今回のものは後者のようです。ただ、タイトルが解字になっているので「砂越駅記念碑」と書きましたが、実際のところ「駅」ではないような気もします。なんだろう、この字は・・・。ちなみに表の碑文には駅開設の経緯が書かれており、裏には当時開設のために奔走していたという地元の首長の名が刻まれていました。砂越駅のある場所は、今は酒田市であるものの、以前は平田町という町であったところです。しかしこの裏面には南平田村長、田澤村長、東平田村長、松嶺町長、内郷村長、北俣村長と書かれているので、平田町が出来る前に駅が開業していることがわかりますね。というか、昔の村って面積がすごい小さかったんでしょうかね。

これは駅前ではなく駅のホームに設置されているのですが、「平田の里」というブロンズ像です。なお、作者の彫刻家・石黒光二氏はこの旧・平田町出身ということなので、地元から依頼を受けたのでしょうね。像は2人の女性が手をつないでいるのですが、片方の女性は稲のような物を持っていますね。ちなみに似たようなものとして、
JR篠ノ井線平田駅に「平田里の郷」というモニュメントがありましたが、それも田んぼの案山子をイメージしていました。平田という地名はやっぱり”水田のある平らな場所”というのが由来になるのでしょうかね。
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- 2016/06/17(金) 12:00:00|
- 駅前モニュメント
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