今回は福島県いわき市の、JR常磐線四ツ倉駅前のモニュメントを紹介します。ここはいわき市発足前には四倉町という町の玄関であったため、現在もそこそこ利用者が多くいます。そういえばE531系が常磐線に導入される前は、上野発四ツ倉行きの普通列車なんてのもありましたね。

駅舎のすぐ横には「ようこそ亀の町よつくらへ」と書かれた時計台と、大きな亀の石像が設置されています。なんというか、乗っかって記念撮影が出来そうです(笑)。ちなみに四倉地区が亀の町と呼ばれている由縁は2つあり、1つがこの辺りがウミガメの産卵が見られる北限であることのようです。そしてもう1つが「浦島太郎」の生地がこの辺りであり、物語のベースとなった場所という説があることです。どうやらこの町の下仁井田地区の諏訪神社がある辺りに、仁井田重兵衛という人の屋敷がかつてあり、そこが生地だといわれているようです。ちなみにこの駅を訪問してからやたらと白髪が増えた気がするのですが、玉手箱の効果がまだ残っていたのかしら・・・

次は亀の像の横辺りに設置されている「記念碑」と書かれた石碑です。あまりに古すぎるせいなのか、頭の部分が大分欠けてしまっています。碑文については漢文になっているため非常に読みにくいのですが、冒頭部分に「常磐線設停車場」と刻まれているので、駅開設を記念した石碑であることが分かります。ちなみに四ツ倉駅の開業は1897年(明治30年)であり、開業時に石碑が設置されたのであればこの石碑も約120年前に設置されたことになります。そりゃぁどこかのタイミングで欠けるわけだ。

次はロータリー側に設置されている、太鼓を持った踊り子が描かれたステンレスパネル群です。説明書きによればこれはお盆の時期に新盆の家を回る「じゃんがら念佛」の姿をデザインしているものだそうです。「じゃんがら念佛」はこの地出身の名僧・祐天上人によって広められたといわれており、現在も地区の青年に引き継がれているとか。ちなみに私がここを訪問したのは8月14日であったため、駅近くの海嶽寺から太鼓と鐘の音がずーっと聴こえていたのですが、「じゃんがら念佛」を演奏していたのでしょうかね。ちなみに祐天上人は東横線ユーザーなら名前から分かるかと思いますが”祐天寺”を開山した人物であり、生地である四ツ倉には、最勝院に分骨が両親と共に眠っているとのことです。
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- 2016/10/18(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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カタばみさん こんにちは
昔は八茎やセメント、漁業で発展した大きな街でした。
その名残は至るどころにまだまだ点在しています。
じゃんがらもいわきでは有名なのですが、実は四倉は花笠踊りのほうが多いかな
- 2016/10/19(水) 09:35:38 |
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- gg #-
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> カタばみさん こんにちは
>
> 昔は八茎やセメント、漁業で発展した大きな街でした。
> その名残は至るどころにまだまだ点在しています。
>
> じゃんがらもいわきでは有名なのですが、実は四倉は花笠踊りのほうが多いかな
gg様、こんばんは。
確かに四倉は八茎鉱山やセメント工場などが、
今でも稼動しているみたいですね。
花笠踊りは知りませんでした。
花笠と聞くとどうも山形の方が頭に浮かんでしまいます。
- 2016/10/19(水) 21:45:40 |
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- カタばみ #-
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