前回の記事の後半戦ということで、引き続きJR・三陸鉄道釜石駅前のモニュメントを紹介します。

ここには地元に縁のある作家の故・井上ひさし氏が作詞した歌の歌碑が設置されています。

石碑は中央に説明があり、左が釜石小学校校歌「いきいき生きる」、右が井上氏の代表作の一つである「ひょっこりひょうたん島」のテーマソングの歌碑となっています。井上氏と釜石市の関わりですが、かつて母と兄がここに住んでいたことから、母の屋台を手伝ったり、国立釜石診療所や釜石市立図書館で働いていたことがそれのようです。そんな井上氏の歌碑が設置された理由としては、前回の記事の「復興の鐘」同様。東日本大震災による被災からの復興を願うためということであり、特に釜石小学校の校歌「いきいき生きる」はその内容から、避難所として使用された小学校で歌われて被災者を励ましていたという経緯があるようです。

また、上の石碑の左には、サケの銅像?が3匹付いた案内板が設置されています。

更に、駅前のポストには同じ
釜石線の遠野駅同様に、ポストの上にサケのモニュメントが設置されています。釜石は片岸川にサケが遡上するようで、サケ漁が盛んに行われているようです。地元の名物をこんなところで宣伝しています。

最後は三陸鉄道の駅舎の横に設置されている、「巨大なラグビーボールと猫選手」のモニュメントです。特にタイトルの記述は無かったのですが、
こちらのページに「巨大なラグビーボールと猫選手」とありましたので、それがタイトルかもしれません。ちなみにこれは東日本大震災で被災した三陸鉄道を応援するために、募金を集めて制作したもののようです。実際に除幕式は、三陸鉄道南リアス線の全線再開通式典が行われた2014年(平成26年)4月5日に行われたようで、モデルとなっている地元のラグビーチーム”
釜石シーウェイブス”の選手も参加したそうです。ちなみに2019年の
ラグビーワールドカップは日本開催ですが、この釜石も開催地の一つになっています。ラグビーボールの部分は金色のプレートが張られているのですが、これは募金の寄付者の名前が書かれているとのこと。神社のお祭りで寄付者を掲示しているのに似ている気がします。
2回を通して、震災の関連のモニュメントが多かったと思いました。私自身311以降津波の被害が大きかった場所を訪問するのはここが初めてだったので、復興へ大きな力を注いでいることがよくわかりました。
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- 2016/10/28(金) 08:00:00|
- 駅前モニュメント
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こんにちは。
三陸鉄道,どれ位復活しているのでしょう?!
津波に破壊された状態しか見ていないので,一部復活の知らせはあってもその後あまりニュースにならず気になってます。
釜石のラグビーのオブジェ、面白いですね!
- 2016/10/28(金) 15:03:36 |
- URL |
- yokoblueplanet #-
- [ 編集 ]
> こんにちは。
> 三陸鉄道,どれ位復活しているのでしょう?!
> 津波に破壊された状態しか見ていないので,一部復活の知らせはあってもその後あまりニュースにならず気になってます。
> 釜石のラグビーのオブジェ、面白いですね!
yokoblueplanet様、こんばんは。
三陸鉄道はこの時既に全線で運転再開をしており、
列車も通常通り発着していました。
今後は北リアス線と南リアス線の間の山田線不通区間も
三陸鉄道に移管して復旧する予定があるようです。
- 2016/10/28(金) 21:01:06 |
- URL |
- カタばみ #-
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> やはり震災関係のモニュメントが多いんですね。
> 早く復興するといいですね。
> 2019年のラグビーワールドカップ楽しみですね。
QooAIBO様、こんばんは。
ラグビーワールドカップの会場となるスタジアムは、
2018年くらいに完成予定で、名称にも”復興”と入るらしいです。
規模は他の予定会場(日産スタジアムなど)と比べると小さいようですが、
復興後の釜石の主要ランドマークになれば良いですね。
- 2016/10/28(金) 21:10:04 |
- URL |
- カタばみ #-
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