今回は岡山県浅口郡里庄町にある、JR山陽本線里庄駅前のモニュメントを紹介します。里庄駅は里庄町の玄関となる駅ですが、里庄町の中心部は駅から少しはなれたところにあるようです。

ここの駅前には”国鉄電化3000キロ達成記念”の石碑が設置されています。国鉄電化の最初について、1906年(明治39年)の中央本線御茶ノ水~中野という旨が記述されているのですが、実は最初の電化は飯田町~中野であり、当時は甲武鉄道という独立した鉄道会社でした。国鉄としてはこの区間を買収したことによって初の電化区間が誕生したのですが、自力で電化工事を行って実現したわけではないので、”最初の~”と記述するにはちょっとなぁと思います。そして1956年(昭和31年)11月19日に東海道本線東京~大阪が電化したことで、この日が「鉄道電化の日」と呼ばれているそうです。そしてその約5年後に山陽本線三原駅までの電化が実施された際にこの駅付近で累計3,000kmに達したため、それを記念すべくこの石碑を設置することになったようです。・・・ただし設置されたのは電化の約19年後のことだったようですが(笑)。ちなみに側面には「自由民主党政調副会長 加藤六月 文選」と刻まれています。加藤六月氏は閣僚として活躍した人物ですが、この石碑設置時はまだ初入閣の前だったようです。丁度その頃はロッキード事件の後だったため、加藤氏の立場もちょっとアレだったとか。

次は駅舎を出て左手の道路の分岐付近に設置されている「金光様参拝道」という、ちょっと古そうに見える石碑です。金光教の総本山は2つ隣の金光駅付近ですが、この駅付近にも金光教里庄教会が設置されております。教会はこの分岐からすぐのところに設置されているのでこの石碑があるのでしょうけど、正直参拝道というには距離が短いかなと思います。何せ数十メートルの距離ですから・・・。
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- 2016/11/18(金) 09:00:00|
- 駅前モニュメント
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