今回は長野県小諸市にある、JR小海線三岡駅前のモニュメントを紹介します。

三岡駅は住宅街にある無人駅なのですが、比較的最近建てられたと思える駅舎の隣には、古くて大きい立派な石碑が建てられています。石碑には「三岡停車場建設記念碑」と書かれているのですが、この字を書いたのは長野県出身の政治家で、衆議院議員や鉄道大臣などを歴任した小川平吉氏とのことです。裏面には大正拾四年四月と書かれていますが、この年に小川氏は司法大臣に就任しています。2年後の1927年(昭和2年)に鉄道大臣に就任したのですが、1929年(昭和4年)に私鉄疑獄、売勲事件に連座して逮捕され、後に入獄・政界引退したのだとか。
佐久鉄道の路線は結構歴史が古く、この三岡駅のある場所は最初期の開業区間であるため、1915年(大正4年)には開業していたようです。しかしながら当時はまだこの場所に駅はなく、近くに土橋駅と市村駅があったのですが、地元の要望により、この駅はその2つの駅を統合するかたちで開業した駅なのだそうです。石碑の裏面に記載されている寄付者は、恐らく駅建設の費用を寄附した方々なのでしょうね。ちなみに2つの駅を統合して1つの駅にする同様の事例は、雪ヶ谷駅と調布大塚駅を統合して設置された、東急池上線の雪が谷大塚駅がありますね。
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- 2016/12/02(金) 09:00:00|
- 駅前モニュメント
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