今回でモニュメント記事が450回目になります。ということでボリューム大きめの記事にします。

今回紹介するのは北海道虻田郡倶知安町の中心である、JR函館本線倶知安駅前のモニュメントです。後志総合振興局で最も人口の多いところは小樽市ですが、局の所在地はこの倶知安になっております。雪質が良く、スキーなどのウインタースポーツの施設が多い地区であり、同じようにウインタースポーツで栄えているスイスのサンモリッツ市と姉妹都市提携を結んでおり、駅前のは「ようこそくっちゃん町へ」と書かれた雪だるまとスキー板のモニュメントが設置されています。そこには「北海道新幹線早期建設を」とも書かれているのですが、一応計画では北海道新幹線札幌延伸時にこの駅に新幹線が来る予定になっています。

次は駅前で目立つ”顔”が。これは倶知安町のゆるキャラ「ジャガ太くん」をモチーフにした水飲み場です。ここで出てくる水は説明によれば、羊蹄山の麓から湧き出ていて、四季を通して水温が変わらず、「日本一の水」と呼ばれているのだそうです。私がここを訪問したのは2014年の8月だったのですが、冬場も本当に水温が変わらないのでしょうかね?雪国なので水が凍っちゃいそうだけども・・・。ちなみに「ジャガ太くん」の説明もありましたが、倶知安がジャガイモの産地であることと、スキーの街であることをPRしており、本来の姿ではスキー板を履いているようです。

次は水飲み場の近くにあった、「昴」というタイトルの銅像です。こちらも一応水飲み用の水道が用意されています。銅像は間欠泉?のようなものに人が乗っているようなデザインなのですが、これはどうやら天の川なんだとか。説明書きにはいろいろと書かれていたのですが、像の基本的なコンセプトとしては農業を基礎とした後志地区の発展を願うもののようです。ちなみに設置年月は1993年(平成5年)8月とのこと。ふむ・・・

同じような日付が書かれた石碑がすぐ近くにありましたけどー。一応
倶知安町ホームページの年表によれば、「昴」像と同日に設けられたようです。これは「2091年へのメッセージ」とありますので、タイムカプセルなのですが、設置の理由としては、クッチャン原野貸下げのための共同出願組合結成が1891年(明治24年)、倶知安村の設置が1893年(明治26年)であり、100周年を記念してさらに100年後へメッセージを伝えるためのようです。

次は上のタイムカプセルの近くにあった石川啄木の歌碑です。歌の部分は「真夜中の 倶知安駅に 下りゆきし 女の鬢の 古き痍あと」と書かれています。隣には説明用の小さな石碑が設置されていましたが、それによればこの歌は啄木の歌集「一握の砂」に収録されているもので、出てくる鬢(びん)に古い痍(きず)あとのある女性が実景だったのか、職を探して旅している啄木の心象を表現しているのかは定かではないようです。また、詠まれたのは鉄道開通から15年足らずの、電灯も無い時代とのこと。説明の最後には「この夜駅を降りた人たちの見上げた空に、王者の象徴・農耕の星として親しまれてきたすばるが輝くまでには、まだすこしの間があった」とあるのですが、先ほど紹介した「昴」の銅像は、ここから取ったのでしょうかね。
次回はキリ番後ということで、まとめ記事を書こうと思います。
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- 2017/02/05(日) 14:00:00|
- 駅前モニュメント
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| コメント:4
> おはようございます。
> オブジェ存在感ありますね(^_^)
> 雪だるまも可愛い!
こんばんは。
真夏でも雪だるまが出迎えてくれます!
雪質が良いことで知られるニセコエリアならではですね。
- 2017/02/06(月) 21:17:09 |
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- カタばみ #-
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> こんにちは~!!
> 倶知安はバイク小樽、京極と、羊蹄山まわりで
> ツーリングしたことがあります。
> まだ春で要諦山の方は雪が残ってました^^
こんばんは。
北海道でツーリング、いいですねぇ。
苫小牧からフェリーに乗ったときに、
ツーリングで北海道に来ていた人を多く見かけたので、
このあたりを走るのはさぞかし気持ちいいのでしょうね。
- 2017/02/07(火) 21:44:45 |
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