今回は福岡県筑紫野市の中心である、JR鹿児島本線二日市駅前のモニュメントを紹介します。

まずは駅前ロータリーの真ん中に設置されている「万葉といで湯の郷 ちくしの」と書かれたモニュメントです。設置者は筑紫野市のようですが、なんだかかわいらしいキャラクターがちょこんとついています。
筑紫野市のホームページによりますと、このキャラクターは「つくしちゃん」と言うそうで、二日市温泉の伝説上の人物「瑠璃子姫」をモデルにしているそうです。市内でイベントなどが開催される際には、着ぐるみが登場することも多いほか、テーマソングと踊りまで用意されているとか(笑)

次はロータリーの入口に設置されている「歓迎二日市温泉」「ようこそ筑紫野市へ」と書かれた灯篭です。二日市温泉はこの駅の西側、天拝山の麓にある温泉街で、万葉集にも詠まれたことがあるほど古くから湧き出ているようです。そんな温泉街が博多や天神などの中心街からそんなに離れていないところにあるというのは、なんだかうらやましいですね。

次は野口雨情の「筑紫小歌」の歌碑です。野口雨情は童謡の作詞家として有名であり、代表的な曲は常磐線磯原駅で流れる「七つの子」や、
湯本駅で流れる「シャボン玉」などがあります。
筑紫野市のホームページによれば、雨情は全国各地から作詞家としてのオファーが殺到しており、全国行脚をおこなっていたそうです。それでもってこの場所からオファーを受けて作詞した歌というのが、今回の「筑紫小歌」なのだとか。またこの石碑の隣にはなんだか変な形の石のモニュメントが。詳細は不明ですが、歌碑と関係あるのでしょうか?

次は駅の北側、線路沿いに設置されている「佐藤栄作先生之景徳碑」です。佐藤栄作はご存知内閣総理大臣を歴任し、沖縄・小笠原の領土返還や、非核三原則の提唱を行ったことが有名です。そんな人物が二日市にどのようなゆかりがあるのかというと、佐藤栄作が鉄道省門司鉄道局に勤務していた時代に、二日市駅長として半年ほどこの駅で働いていたのだそうです。わずかな期間ではありましたが、この石碑はそれを示すために、没後に設置されたものなのでしょう。ただ、駅長だったことの記述が説明にはありませんでしたけど・・・

そしてもうひとつ。上の石碑の隣には「初代谷彦一翁頌徳碑」という石碑が設置されていました。説明によれば、1889年(明治22年)に九州鉄道の二日市駅が計画された際に、この谷翁は駅の土地の提供のみならず、線路敷設の用地買収にも協力したということで、ここに功績をたたえるべく石碑を設置したのだそうです。なお、二日市駅は九州鉄道が博多-千歳川仮停車場を開通させた際に設置された駅で、九州では博多、原田、田代、鳥栖と並び、九州で現存する最も古い駅の1つとなっているようです。
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- 2017/02/14(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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