九州続きだったので今回は関東から。JR宇都宮線(東北本線)野崎駅前のモニュメントを紹介します。この駅は栃木県大田原市にある唯一の駅ですが、市の中心部の最寄り駅は隣の西那須野駅(那須塩原市)であり、かつてはそこから東野鉄道という路線が中心部へ伸びていました。

まずは立派に聳え立つ、鎧を着た武士の像。モデルとなっているのは『平家物語』の『扇の的』で有名な、那須与一です。説明によればこの像は、源義経に扇を射よと命じられた後に成功を祈っている姿を表現したのだとか。本文を読んだことがある人なら、「あー、あの「南無八幡大菩薩、我が国の神明、日光の権現、宇都宮、那須の湯泉大明神・・・」のところか」と、頭に浮かぶかと思いますが、そこのところの姿なのでしょう。ちなみに祈りの文に栃木県の地名が出てくるのは、苗字からもわかるとおり那須氏がこのあたりの武家であり、与一もここ出身であることが大きく影響しているのでしょう。一応像の設置者の大田原市としては、市民の健康と安全、大田原市の繁栄を祈願するために、この祈りの像を設置したとのことです。

次は与一像の背後にある、非常に古そうな石碑です。タイトルは・・・解字だ。「野崎驛開設紀念碑」と書かれています。よくある駅開設を記念したものですね。ちなみに野崎駅の開業は1897年(明治30年)のことですので、今年で開業から120年を迎えることになります。つまり、この石碑もそれだけ長い間ここに設置されているということになるのです。ちなみに野崎という名前の駅は、JR片町線にもあるのですが、そちらはここよりも2年後に開業しているとのこと。どちらも120年くらい前なので、駅名の頭に旧国名がつかなかったんでしょうね。

そして上の石碑の隣には「躍進」という石碑が設置されているのですが、こちらの上部には「野崎駅開設百周年記念碑」と書かれていますので、こちらは20年前の1997年に設置されたものであることがわかります。先ほどの石碑を見てからだと随分と新米の石碑だなと思ってしまいますが、それでももう20年は経っているのですから、与一像と比べれば年数の経った石碑になっています。
あ、ちなみにこのあたりの地区は、コンビーフとは関係ありませんからね(笑)
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- 2017/02/21(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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