第三セクターの駅前記事が続いているので、今回も第三セクターの駅前から。千葉県夷隅郡大多喜町にあるいすみ鉄道城見ヶ丘駅前のモニュメントを紹介します。この駅は隣の
大多喜駅からそれほど離れていないところにありますが、いすみ鉄道で最も新しい駅であり、2008年(平成20年)に設置されました。上を見上げると大多喜城が見える場所なので、この駅名がついたとか。無人駅ではありますが、需要がもともとあった故に設置されたためか、いすみ鉄道が第三セクター移管時に営業開始した国鉄時代の各無人駅よりも利用者が少し多いようです。

ここの駅前には遠めで見ると「竣工記念碑」と書かれた石碑が設置されています。それだけ見た段階では「なぁんだ、駅の竣工記念碑か。新駅だしなぁ・・・」と思ったのですが、よく見てみると「船子地区団体営ほ場整備事業」と書いてありました。設置年数のところには昭和五十九年とかかれており、本文の文面にはいすみ鉄道の前身である「国鉄木原線」の記述がありましたので、時系列としてはほ場整備事業の方が昔に実施されており、たまたま石碑が設置されているところに駅が設置されたことになります。同様に石碑があったところに後から駅ができた例としては、同じく国鉄から第三セクターへ移管した
樽見鉄道十九条駅がありましたね。
ちなみに”ほ場整備”という単語については、東京生まれ東京育ちの人間としてはなじみがないのですが、耕作地の区画整理事業のことを言うそうです。”ほ場”の”ほ”は漢字にすると”圃”なので、田んぼの”ぼ”がもともと”圃”であるものの、常用漢字ではないのであえてひらがなで記載したのでしょうかね。ちなみに現在城見ヶ丘駅前には田んぼのみならず、住宅が集積するようになっているので、この石碑が設置された当時とは風景が大分変化したのではないでしょうか?そんな風に思えます。
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- 2017/03/03(金) 09:00:00|
- 駅前モニュメント
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