今回は秋田県横手市にある、JR奥羽本線十文字駅前のモニュメントをご紹介。ここは二子峠・・・・・・東成瀬村へアクセスするバスの乗り換え場所でもあります。

ここの駅前には壷を持つ髪の長い人の石像が設置されています。壷には文字が書かれているようですが・・・

像の下には説明が書かれているのですが、達筆なのと、蜘蛛の巣が邪魔で読めねぇ・・・。裏には設置日付と協賛者の名前が書かれていたのですが、それによればこの像の名前は「猩々道標」であり、設置されたのは1961年(昭和36年)9月とのこと。
ちょっと調べてみたら、
横手市のホームページに詳細がありました。もともと猩猩(しょうじょう)というのは、サルのように二足歩行する伝説上の生き物であり、かつてはチンパンジーを黒猩猩、ゴリラを大猩猩と呼んだこともあったとか。しかしこの像のモデルになったのはその伝説上の生き物ではなく、能の演舞「猩猩」に出てくるような酒好きの妖怪のようです。ホームページによれば壷の文字は「猩々乃 左ハ湯沢 右よこて うしろハます田 まへハあさ舞」であり、かつて十文字駅前の交差点にこれと同じようなものが設置されていたそうです。その設置は1811年(文化8年)まで遡るようで、当時は周りが草原であったために道に迷う人が多く、その手助けとして近くの寺の住職が建立したとのこと。オリジナルのものは劣化が進んでしまったため、現在十文字図書館にある歴史資料展示室に保管されており、ここにあるものはレプリカなのだとか。まぁ、レプリカであってもローカルな言い伝えを伝承する良いツールになっていることは間違いないでしょうね。
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- 2017/03/31(金) 09:00:00|
- 駅前モニュメント
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