前回の記事に引き続き、大分県中津市のJR日豊本線中津駅前のモニュメントを紹介します。今回のものは南口のモニュメントになります。

まずは「剣豪島田虎之助誕生之地」と刻まれた石碑です。島田虎之助は幕末に活躍した直心影流剣術の剣客であり、師匠である男谷信友とともに”幕末の三剣士”の一人として知られています。また、鈴木清兵衛から起倒流柔術を習い、自ら開いて勝海舟などを指導するなど、剣術以外の武術や漢学、禅などさまざまな物事に取り組んでいたそうです。そんな島田虎之助は中津藩士・島田市郎右衛門親房の子供として生まれたので、この中津が地元であるということでこの石碑があるようです。

次は小さい石碑。「贈結成記念」と書かれています。その下に「中津冲代ライオンズクラブ」とあるので、同クラブ結成記念の石碑なのでしょうけど、それだけ・・・?ライオンズクラブならば、他の場所にあるモニュメントのようにもっと立派なものを立てればいいのにと思ったり・・・

次は「国際障害者年記念植樹」と書かれた石碑と、中津市の市の木「クロガネモチ」の木です。石碑がでかすぎて木よりも目だってしまっているのは、他のところでもよくあることかなと思います。「1981年 完全参加と平等」と書かれているとおり、国際障害者年は障害者が社会参加し、平等に扱われることを目的として国連が制定した国際年です。まだ当時は”障碍者”という漢字は使われていなかったのですが、ここについては今後変更することも無いでしょうね。石碑なので・・・。

次は「市民のことば」という文字が書かれた銅板が埋め込まれた石碑です。市制50周年制定とありますが、まぁ、よくある市民憲章みたいなものなのでしょう。

次もライオンズクラブから。といってもこちらは先ほどのクラブとは異なり、中津ライオンズクラブの二十周年記念事業として設置されたもののようです。表面にはライオンズクラブの紋章と、”奉仕”と思われる文字の記述があります。というか、これ”奉仕”でいいんですよね?いや、中国語の繁体字で”東”と書くと、右の文字みたいになるんで・・・。ちなみに裏面には、ライオンズクラブだからか、ライオンの彫像が彫られています。

最後は岩や木などが多く並んでいるところに設置されていた「禅海和尚鑿道碑」という石碑です。これについては、耶馬溪の「青の洞門」の話になるのですが、このミニ庭園みたいなもので耶馬溪を表現しているのでしょうかね。ちなみに「青の洞門」とは、耶馬溪の羅漢寺を参拝しに来た禅海和尚が、耶馬溪の難所となっていた岩場に設けた隧道のことであり、30年近くかけて鑿(ノミ)で岩を削って開通させたと言われています。青の洞門自体は現在自動車が通行できるように拡幅されたものの残存しており、一部に手彫りの部分が残っているようです。
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- 2017/04/18(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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こんにちわ
ランキングからきました。
石碑がたってあるんですね。
石碑があるとなんて書いてあるのかとても興味があります。
- 2017/04/18(火) 22:32:50 |
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- きょろ #-
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> こんにちわ
> ランキングからきました。
> 石碑がたってあるんですね。
> 石碑があるとなんて書いてあるのかとても興味があります。
こんばんは。
私もいろいろと駅に降り立っていますが、この中津駅は石碑が多いほうですね。
ただ、説明書きが無いので、何の石碑か理解するのが難しいこともあります。
結局後でネットで調べることが多いですね。現地で判ったほうが面白そうです。
- 2017/04/18(火) 23:30:21 |
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- カタばみ #-
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