
今回は群馬県吾妻郡嬬恋村にある、JR吾妻線万座・鹿沢口駅前のモニュメントを紹介します。JRで唯一”・”が駅名に入るこの駅は、長らく特急「草津」の終点として、嬬恋村の玄関として機能していた駅ですが、昨年3月のダイヤ改正で特急の定期乗り入れが無くなり、今年の4月1日にはついに無人駅に格下げされてしまいました。ちなみに私が訪問したのは一昨年の8月だったので、当時はまだ停車中の特急「草津」を撮影できました。

まずは駅南側のロータリーにある、「笹平竣工記念碑」です。”笹平”というのは駅近くの交差点の名称にもなっているので、この辺りの地名なのでしょう(なお、駅周辺の住所は”鎌原”)。これだけでは何の竣工記念なのかはわかりませんが、隣に説明の石碑が設置されています。その石碑は「笹平地区のがけ崩れ」というタイトルで、1966年(昭和41年)に笹平地区で発生した8,000㎥に及ぶ笹平地区のがけ崩れの概要と、それに対する群馬県の対策工事についての記述がされていました。山岳地帯なのでがけ崩れが多いのは想像できますが、街の方で災害が発生するリスクは摘んでおくのは必須事項ですね。

次は駅の北側、吾妻川沿いにある・・・キャベツ。性格にはキャベツが真ん中にあるベンチです。群馬県嬬恋村はキャベツの産地として有名であり、収穫量が日本一なのだとか。そういえば高原野菜の代表例として、小学校か中学校か忘れましたが、地理の教科書に載っていたのを覚えています。ちなみに今は春キャベツの時期ですが、個人的には春キャベツよりも普通のキャベツの方が、日持ちするので好ましいですね(なかなかキャベツ1玉をすぐに消費しないので・・・)。

次も吾妻川沿いにある、「中居重兵衛之碑」という巨大な石碑です。隣には「建碑由来」というタイトルの説明の石碑が設置されており、それによれば設置された時期は1980年(昭和55年)11月とのこと。顕彰されている”中居重兵衛”人物についての記述がありましたが、幕末に活躍した人物で、尊王開国論を主張して強力火薬の研究・開発したり、開港された横浜港で生糸の輸出事業を始めて港を繁栄させたりしたとのこと。しかし最期は倒幕運動を支援したために、治維新を迎えることなく幕府に処刑されてしまったとのことです。私もいろいろと横浜の街にお世話になってきましたが、この人物がその街が繁栄するきっかけとなったことは、恥ずかしながら知りませんでした。ちなみに石碑の横には「嬬恋かるた」の「名声たかし 中居屋重兵衛」という看板がありました。群馬県の万物をかるたにした「上毛かるた」は有名なので私も知っていましたが、嬬恋村が独自に嬬恋地区だけのかるたを作っているというのは、ここで初めて知りましたね。なお、嬬恋かるたについては
こちらのホームページにすべてが掲載されていますので、気になる方は是非見てみてください。
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- 2017/04/25(火) 18:00:00|
- 駅前モニュメント
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| コメント:2
> キャベツが真ん中にあるベンチ。
> インパクトありますね(笑)
> でも なんか可愛いです
>
> 春キャベツ。
> 柔らかくて いいのですが
> 私も カタばみさんと同じで
> 日持ちがしないのがネックです(^^ゞ
こんばんは。
この前の土曜日に春キャベツと普通のキャベツが並んでいたので、
わざわざ普通のキャベツを買いました。
そして・・・いまだに1枚も食べていません(笑)
普通のキャベツは1枚1枚剥がすように食べていけば、
我が家の野菜室では結構長持ちするので、
オールシーズン重宝しています。
- 2017/04/26(水) 21:54:55 |
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- カタばみ #-
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